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北米では2024年11月27日、日本では同年12月6日に劇場公開され、世界興行収入が10億5875万ドル(約1588億円※box office mojo調べ、1ドル=150円換算)を突破するヒットとなったディズニーの「モアナと伝説の海2」。2016年公開の「モアナと伝説の海」の続編でもある本作に登場するマタンギの日本語版声優を務めるのがソニンだ。10代で歌手としてデビューすると、舞台やミュージカル、そして留学と、何度も挑戦を重ねて実力確かなバイプレイヤーぶりを見せており、3月31日からスタートした連続テレビ小説「あんぱん」(NHK総合ほか)にも出演。そこで、あらためてソニンの魅力をひもとく。
■「モアナ2」の“トリックスター”的なキャラ
3月26日からディズニープラスでの見放題独占配信が始まった「モアナと伝説の海2」は、前作から3年後を舞台に、海と特別な絆で結ばれた主人公・モアナが成長し、仲間たちと新たな航海に出るという物語だ。嵐の神ナロが支配する海域に迷い込んだモアナたちが出会うのが、ある種“半神半人”の英雄マウイ以上に本作の“トリックスター”ともいえるマタンギ(CV:ソニン)だ。モアナが巨大な貝の中で出会った彼女はコウモリを操り、ナロの所に行くヒントを与える。
「モトゥフェトゥへの道を知ってるの?」と問うモアナに、マタンギは「道を知らなきゃどこへも行けないと思う?」「大切なのは道なき道を行って、新しい道を見つけること」と返す。そして彼女を象徴する劇中歌「迷え!」を歌い、モアナの背中を押す。マタンギの「道は一つではない」という一言は、劇場公開時にも世の中に疲れた多くの人の共感を呼んだ。
「迷え!」を声量たっぷりに、声色も多彩に歌ってみせたソニンだが、そもそもデビューの原点も音楽だった。2000年に後藤真希の実弟・ユウキ(後藤祐樹)とユニット・EE JUMPを結成し、17歳でデビュー。人気アイドルグループ・モーニング娘。をはじめとした“つんく♂ファミリー”の一員にも数えられた。
つんく♂のプロデュースらしくファンクやR&Bの要素を混ぜた楽曲が続いたが、どの曲でもソニンがメインボーカルを担っていく。最もヒットした「おっととっと夏だぜ!」にはラップパートもあり、緩急のきいたサウンドにコミカルな歌詞と、歌いこなすハードルは高いはずだが、10代の彼女は実に楽しそうに歌っていた。
EE JUMPの解散後、2002年には“裸エプロン姿”も話題となった「カレーライスの女」でソロシンガーとして活動を始めつつ、俳優業にもチャレンジ。その中で舞台、特にミュージカルに魅了されていったのが、彼女の大きな転機になった。「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」(2007年)、「ミス・サイゴン」(2008年)と、何度も再演されてきたミュージカルにオーディションで出演チャンスをつかむ。
舞台俳優として軌道に乗ってきたところで、ソニンはもう一度大きな挑戦に打って出る。29歳のときに文化庁の新進芸術家海外研修制度に応募して合格、2012年12月から米・ニューヨークに留学し、本場で舞台演劇を学んだ。
■NY留学を経てミュージカルを中心に活躍
ソニンは、このニューヨーク留学は演劇を学び直せただけでなく、全ての経験が価値観を変えたとしばしば振り返っている。民族も言語もさまざまな人が暮らし、世界をリードするエンタメを作り出してきたニューヨークでの暮らしで、より自由に生きるきっかけをもらった。
1年間の予定だった留学からさらに半年ニューヨークで暮らして帰国すると、2014年から日本での芸能活動を再開。帰国後初の舞台は「三文オペラ」で、そこからますます舞台やミュージカルでの活躍が続く。その歌唱力と軽妙な存在感は、ミュージカル界に欠かせないものがあり、バイプレーヤー俳優としてテレビドラマなどでも実力を発揮していく。
2025年もブロードウェー版から日本初上演となったミュージカル「SIX」の日本キャスト版で、英国王ヘンリー8世の実在の王妃をモデルにしたキャサリン・オブ・アラゴン役で出演(鈴木瑛美子とのWキャスト)。ロックな楽曲を歌い上げている。
他方で放送中の朝ドラ「あんぱん」では、ヒロイン・のぶ(今田美桜)が通うことになる高等女学校の教師・山下実美を演じる。同作は高知県を舞台にしており、高知生まれの彼女にとっては故郷にゆかりのある役だ。のぶたちとのどんなやりとりを交わすのか、楽しみでならない。
「モアナ2」でのマタンギによる「迷え!」は、歌謡曲のような雰囲気もあってミュージカルになじみのない人の耳にも残る。ポップスからミュージカルナンバーまで多彩な音楽を歌ってきたソニンにぴったりの楽曲だが、彼女の経歴も一つの解や道にこだわらない。留学で海を渡るなど道を切り開いてきた。マタンギの信条ともリンクする軌跡を歩んできたからこそ、劇中のソニンの歌と言葉は前向きに生きる勇気をくれるのだろう。
そんなソニンも2025年にデビュー25周年。これからも芸能界の大海原でパワフルに航海を続けていくことだろう。
◆文=大宮高史
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