DREAMS COME TRUEの中村正人がエグゼクティブプロデューサーと音楽を務め、日本映画界を代表するヒットメイカーの堤幸彦監督がメガホンをとった『Page30』(公開中)。本作のメイン上映館として東京・渋谷に建てられたテントシアター「渋谷ドリカムシアター」のオープニングセレモニーが4月10日に、『Page30』の初日舞台挨拶が4月11日にそれぞれ開催され、堤監督と中村、“クワトロ主演”を務めた唐田えりかと林田麻里、広山詞葉、MAAKIIIが登壇した。
【写真を見る】渋谷の中心地に、人工芝&200インチスクリーンの巨大テントが出現!
これが最後のチャンスという切実な事情を抱えた4人の女優たちが、異様な閉鎖空間で役者人生を賭けた芝居へと臨む4日間を描く本作。とあるスタジオに集められた4人の女優たちは、30ページの台本と共に、4日後に公演を行なうということだけを告げられる。演出家不在の空間で説明もないまま連絡手段を没収され、熾烈な舞台稽古を強いられる彼女たち。やがてそれぞれの事情が浮き彫りになり、迎える4日目。不気味な仮面をつけた観客たちが見守るなか、絶対に失敗の許されない“とある仕掛け”が告げられ、舞台の幕が上がることに。
■中村正人が語る“未来予想図”「皆さんの夢をシアターで叶えていきたい」
渋谷警察署裏にある渋三広場に完成した「渋谷ドリカムシアター」は、6月1日(日)までの開催期間中、映画や音楽、演劇、ダンス、ファッション、食など様々なイベントを行うテントシアター。12m×15mの敷地に設置された高さ6.9mの特大テントシアター内は、5.1chの音響設備と250インチのスクリーンが設置。地面は人工芝が敷かれ、クッションなどを配置したフラットシートと、くつろいで映画を観ることができる空間が構築されている。
また、テントシアター外には映画にちなんだドリンクやホットドック、ポップコーンなどの軽食を販売する常設のシボレートラックや、フードトラックが用意されたフードエリアが設営されているほか、レンタサイクルやキックボードも配備するなど、様々なことがこの場所だけで完結できる空間に。映画『Page30』の上映や関連イベントのほか、今後ダンス&ディスコイベントの「ドリカムディスコ」や、クリエイターワークショップなど様々な企画が実施される見通しだ。
オープニングセレモニーではテント前でテープカットが行われ、「渋谷ドリカムシアターへようこそ!」という中村の掛け声と共に華々しくオープン。「またひとつのドリカムの夢が叶ったシアターができました」と挨拶した中村は、『Page30』を多くの人に届けたいと考え、K2Pictures代表取締役の紀伊宗之に相談したことからこのテントシアターが生まれたと明かす。「『Page30』は小劇場の密室劇。似たような環境のなかで観ていただくことで、新しい体験をしていただきたい。できたら映画の上映だけでなく、皆さんの夢をシアターで叶えていきたいです」と意気込んだ。
一方、テントシアターという発想について唐田が「さすが中村さん。想像の上をいかれたな、と思います」と感嘆すると、中村は小声で「これからが大変なんです」と本音をぽろり。それに対して唐田が「“ここからだ!”ですね」とエールを送ったり、林田が「自分が主演する作品の専用劇場が渋谷にできるなんて、私の“未来予想図”にはありませんでした」と感激したり、堤監督が「映画館は週末にどれだけ売り上げがあがるか、“決戦は金曜日”です」と述べるなど、それぞれがDREAMS COME TRUEの楽曲のタイトルを織り交ぜながらコメントして会場を沸かせていた。
■初日舞台挨拶では、堤幸彦監督&唐田えりかが自信たっぷり!
翌日11日に、初めて観客を迎えた状態で『Page30』が上映。本編の終了と共にシアターテントの外にまで響く大きな拍手が巻き起こるなか、堤監督ら6名が舞台挨拶に登場。「現場にいた時には、自分はチームでいい芝居ができていると常々感じていたので、そのエネルギーがちゃんと映っていて、体感型の映画になったと思います。自分でも『これはおもしろいぞ!』と思えてよかったです」と、作品の完成度の高さに自信をのぞかせる唐田。
また、すでに本編を3回観たと明かす広山は「毎回号泣してしまうんです。こんな作品はなかなか出会えないので、とてつもない魔力を持った作品だと思います」と語り、MAAKIIIは「初めての堤組、初めての主演で、初めてこんなに演技というものに触れさせていただくことになって不安しかなかったのですが、衣装の設定を聞いた時にかなり殻をぶち破れました」と堤監督に感謝を伝え、「まだ自分が演技をしている姿を見慣れなくて、胸焼けするんです(笑)。皆さん大丈夫でしたか?」と観客に呼びかけ、温かな拍手が送られていた。
その後、撮影の苦労や思い出話に花を咲かせた4人の女優陣と堤監督。一方中村は、世界的ジャズピアニストの上原ひろみと共に担当した音楽の制作秘話を明かし、「堤監督と豪華な女優陣に加えて、上原さんと、非常に気が重くなったんですが、見事に5人目の女優になってくれました。映像を見ながら完全にアドリブで一発で録り、すばらしい音楽をいただきました」と、映画公開と同時に発売されるサウンドトラックをアピール。
そんな中村は、音響にこだわった「渋谷ドリカムシアター」のために、ニューヨークで購入したという吸音材を自身の個人スタジオから持ち込んで配置したことを告白。「このシアターに置いている間はレコーディングができなくなります」と明かしつつ、「まあいいでしょう」と、ひとつの夢が叶ったことに満足そうな笑顔を見せる。
そして最後に堤監督が代表し、「たくさんのチームの協力を得て、とても志の高い映画になりました。この地べたに座って映画を観るというのは崇高な体験だと思っていて、『Page30』と共に全国にどんどん広がっていくといいなと思います」と呼びかけ、観客と一緒に記念撮影。和やかなムードのなかで、イベントは幕を下ろした。
文/久保田和馬
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