4月10日(木) 4:00
劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』(読み:せきがんのフラッシュバック)の舞台となった長野県にゲスト声優の山田孝之と山下美月が訪れ、「長野巡礼イベント」が行われた。
まずふたりが訪れたのは、本作のキーパーソンである隻眼の警部・大和敢助と、上原由衣、諸伏高明らが所属する長野県警。入口でコナンくんと合流したふたりは、劇中でも描かれたエントランスで、アニメの再現度の高さに驚きつつ、視線は受付に飾られた原作者の青山剛昌による直筆の色紙へ。昨年5月に取材で訪れた際に青山から渡されたという色紙は、普段は広報課に飾られているものの、今もファンが1日に1~2組は見に来るということを聞いたふたりは「やっぱり長野県警組は人気なんですね……!」と感嘆の声を上げつつ、色紙に見入っていた。
その後、実際の警察業務として、長野県内の110番通報を受信する地域部通信指令課を見学したふたりは、1日平均で300件くらいかかってくる電話対応を5人程度で対応していると聞き、驚きを隠せない様子。その後も見学中に目に付いたものに関する質問を次々と重ね、普段接することのない仕事内容に興味深々の様子だった。
さらに、長野県の阿部知事と県警の鈴木本部長を交えて行われた表敬トークイベントでは、舞台となった長野県について山田が「雪山がすごく美しく描かれています。ただ劇場版『名探偵コナン』なので事件は起きますし、結構なアクションもあって……普段見慣れている場所も、まったく違う景色を見せてくれると思います」と劇中で描かれた忠実な長野県の描写についてアピール。阿部知事も「今日壇上に上がっているおふたりの名前にも山が入っているし、何といっても長野県は“山の県”なので、映画を通して長野県の自然の魅力が伝われば嬉しい」とコメントした。
また劇中での長野県警の活躍について、山下が「長野の雪山でガンアクションがあったり、そこでのキャラクターたちの行動にもグッとくるものがあって、映画を見た人全員が(長野県警組の)3人を好きになっちゃうような内容になっています!」と話すと、鈴木本部長も「映画では優秀な長野県警の捜査員が活躍しますが、リアルな長野県警にもプロフェッショナルな職員がたくさんいますので、物騒なことが起きないようにしっかりやっていきたい」と気を引き締めた様子。トーク後に行われたフォトセッションでは、山田が「コナンくんがいるところでは事件が起こるので、じっとしていなきゃいけないフォトセッションは、どこからか狙われたらと思うと怖いですね……」と笑いを誘いつつ、終始和やかな雰囲気でイベントを終えた。
次にふたりは、山下が演じる円井まどかが働いている設定となった国立天文台野辺山宇宙電波観測所へ。青山が描いた劇場版のティザービジュアルにも描かれている、日本最大級となる45メートルの大きさを誇る電波望遠鏡の前でフォトセッションをしたふたりは、実際にアンテナが角度を変えながら動くところも見学し、鈍い音を立てながら角度が変わっていくアンテナの様子に、「うわぁ!すごい!カッコいい!」「想像以上に(動きが)早い!」と声をあげながら見守っていた。
同じくアンテナが見える場所で行われたインタビューでは「最後には壮大なアクションがあったりする中で、今、ここにいるのは緊張しますね……」と、コナンといえばの迫力あるアクションへの期待が高まる匂わせコメントを残す山田に、山下も「とんでもないことになってましたね」と笑顔を見せつつ、全力で頷いていた。
その後、宇宙電波観測所の西村所長から、アンテナや電波についての説明を受けたふたりは熱心に聞き入りながら、それぞれが興味をもったパートについての疑問を投げかけるなど、会話が尽きない様子で施設を巡り、最後に国立天文台野辺山の施設研究員であるまどかが劇中で行っていた電波観測を山下が特別に体験してみることに。普段は研究員しか立ち入ることのできないたくさんのモニターが設置された観測室で、西村所長の指示のもと手元の機器でアンテナを操作した山下は、背後で操作を見守っていた山田と、実際にアンテナが動く様子を正面の窓から覗き込みながら「すごい体験ができました!」と興奮した様子だった。
最後に1日を通しての感想を聞かれたふたりは、「長野県警からここ(国立天文台野辺山)まで車で2時間くらいかかったんですけど、コナンくんもこの距離を移動したんだなとかリアルに感じられておもしろかったです」(山下)「本当に忠実に再現されているので映画を見た後に(舞台となった場所に)行くと楽しめるのかなと思います!」(山田)と、それぞれが映画の舞台となったスポット巡りを存分に満喫した様子で1日を終えた。
<作品情報>
『名探偵コナン 隻眼の残像』
4月18日(金) 公開
公式サイト:
https://www.conan-movie.jp/2025/
(C)2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会