4月9日(水) 17:40
近年、電子マネーの普及により、紙の回数券を廃止するバス事業者が増えているようです。例えば、福井県の京福バスは2024年2月23日で回数券の販売を終了し、2025年3月31日をもって利用期間を終了したとしています。
ただし、すべての事業者が廃止しているわけではありません。首都圏で運行している国際興業バスや沖縄のやんばる急行バスなどは引き続き回数券を販売し、割引運賃で利用できる制度を維持しているようです。
回数券の最大のメリットは、まとめて購入することで1回あたりの運賃が割安になる点だと考えられます。例えば、国際興業バスの回数券は1000円で1100円分利用でき、その割引率は9.1%とされています。
また、やんばる急行バスでは、普通回数券の場合10枚つづりで15%引き、50枚つづりで20%引きと、購入枚数が多いほど割引率が高くなるようです。
電子マネー(ICカード)は、チャージして使うプリペイド方式が一般的で、SuicaやPASMOなどが代表的です。バスだけでなく、電車や買い物にも使えるため、利便性に優れている点がメリットだと考えられます。
一部のバス会社では、電子マネーの利用額に応じて運賃の割引が受けられる制度を導入している場合もあります。例えば、関西圏で運行している近鉄バスではPiTaPaカードでの利用額に応じて割引が適用され、1ヶ月で2000円を超えると一律10%の割引が受けられるようです。
バスの利用頻度や目的によって、回数券と電子マネーのどちらがお得かは異なると考えられます。
回数券は、通勤や通学で同じ路線を頻繁に利用する場合、割引率が高く運賃の節約につながることもあるでしょう。また、紙のチケットはシンプルで使いやすく、家族や友人と乗車する際も手渡しできるため、共有しやすい傾向にあるのが特徴です。
電子マネーはバスだけでなく、電車や買い物など幅広い場面で活用できるのがメリットだと考えられます。現金を持ち歩かずに済み、紛失時の再発行も可能とされているようなので、安全性を重視する人に向いている可能性があります。
運賃の割引率を重視するなら回数券、利便性を優先するなら電子マネーと、それぞれの特徴を踏まえて自分に合った支払い方法を選んでください。
バスの回数券と電子マネーにはそれぞれに異なるメリットがあり、どちらがよりお得かは利用スタイルによって異なる可能性があります。
毎日決まった路線を利用する方にとっては、割引率の高い回数券が大きな節約につながることもあるでしょう。一方で、バスだけでなく電車や買い物にも使いたい場合は、電子マネーの利便性とポイント還元の特典は魅力的だと考えられます。
バスの乗車方法は、一人ひとりのライフスタイルに応じた選択ができます。自分にとってどの方法が最も快適で経済的なのか、ぜひ今回の情報をもとに判断してみてください。
京福バス株式会社定期券・回数券
国際興業株式会社路線バス 回数券
合同会社やんばる急行バス回数券・定期券比較表
近鉄バス株式会社PiTaPa割引サービス
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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