
資源循環の取り組みを進めている讃岐うどん専門店「丸亀製麺」(トリドールホールディングス・東京)はこのほど、使用済み割り箸のアップサイクルに取り組む循環型製造企業
「ChopValue Manufacturing Japan」 (東京、以下ChopValue)と協働し、3月から川崎市の5店舗でアップサイクルのための割り箸の回収を始めた。
割り箸は木製のため再生可能資源ではあるが、ワンウェイでの廃棄物を削減するため、使用済み割り箸のアップサイクルの取り組みをスタートした。川崎市に先駆けて、「MARUGAME UDON」カナダ1号店であるバンクーバーのDunsmuir(ダムスミューア)店で、ChopValueとの協働で割り箸を店舗で回収。アップサイクルした木材の一部を店舗内の看板として展示している。2024年3月から2025年3月までで合計28万7077本の箸を回収し、今後も継続して取り組んでいくという。
ChopValueは、2016年にバンクーバーで創業。使用済みの割り箸を、高品質で持続可能な家具やインテリア製品など、レストラン・企業オフィス・ホテルなどのビジネス向け用品に作り替えている。アップサイクルに伴う大型の工場を設けず、現在、世界9カ国に80のマイクロファクトリー(小規模・分散型の工場)を展開し、グローバル規模での地消地産を実現。日本では、2024年9月に川崎市に新たな工場を設立し、カナダで先行取引実績があった丸亀製麺で、今年3月に川崎市内の店舗で同様の割り箸回収をスタートした経緯がある。

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