日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『エミリア・ペレス』をレビュー!

日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『エミリア・ペレス』をレビュー!

4月5日(土) 8:00

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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。麻薬カルテルのボスが女性として第二の人生を歩む!***『エミリア・ペレス』 評点:★1.5点(5点満点) © 2024 PAGE 114 - WHY NOT PRODUCTIONS - PATHÉ FILMS - FRANCE 2 CINÉMA

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その「4年間」こそが映画になるのでは?ヤクザやマフィアがさまざまな事情で別の人生を歩むことになり、慣れない市井の生き方にオロオロしたり、あるいは新たに生きる意味を見出したりする作品は数多い。

大枠で言えば本作もそのジャンルに属することになるわけだが、麻薬カルテルの大ボスが手術を含むトランジションを経て、トランス女性として新たな生活を始めるというところが「今っぽい」。

しかしながら、彼女はカルテル時代に麻薬取引やそれに付随する殺人によって得た巨額の資産があるので生活の心配はなく、また、強面のマフィアからトランス女性へのトランジションも「4年後」という字幕であっさり飛ばされた挙げ句、「4年後」にはすでにまったく問題なく女性として社交しているので、先に述べた「マフィアが新生活に戸惑う」ジャンルの醍醐味はまったくない。

では物語の焦点がどこにあるのかというとこれもはっきりせず、諦めたはずの家族と再びやっていきたいと願ったり(彼女には妻と子供がいる)、カルテルによる殺人の遺体を遺族へ戻す運動に熱を上げたりするのだが、さすがにマッチポンプが過ぎる。

そんな物語を成立させようと、ひとりゾーイ・サルダナが努力しているのはよく分かるが......。

STORY:メキシコ市の弁護士リタは、麻薬カルテルのボスであるマニタスから極秘の依頼を受け、彼が性別適合手術を受けるのを手助けする。数年後、イギリスでリタの前に現れたのは「エミリア・ペレス」として生きるマニタスだった



監督・脚本:ジャック・オーディアール

出演:ゾーイ・サルダナ、カルラ・ソフィア・ガスコン、セレーナ・ゴメス、アドリアーナ・パスほか

上映時間:130分

全国公開中

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