【写真】貝沼(國村隼)は薪(板垣李光人)に執着していた
板垣李光人とHey! Say! JUMP・中島裕翔がW主演を務めるドラマ「秘密~THE TOP SECRET~」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)が4月7日(月)に最終回を迎える。この度、貝沼役の國村隼からコメントが到着した。
■記憶を映像化する「MRI捜査」を行う物語
清水玲子氏による同名漫画を原作に、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”を舞台に、死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛(まきつよし)と、新米捜査員の青木一行(あおきいっこう)のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていくヒューマンサスペンス。板垣が薪剛役を、中島が青木一行役と、かつての第九メンバーで薪の親友以上の存在だった鈴木克洋役の一人二役を演じる。そして、二人の大学時代からの友人で、亡くなった鈴木の婚約者でもある解剖医・三好雪子(みよしゆきこ)役を門脇麦が演じる。
最終回では、連続殺人犯で脳科学者の貝沼清孝(國村)が、意外な形で再び登場する。死んだはずの男がなぜ再び薪の前に姿を見せたのか。國村が最終回の見どころを語った。
■國村隼コメント
――貝沼を演じた感想を教えてください。
貝沼に関してはかなり、「脳みそに特化した変人」だと思うんです。人間という存在を人として見ているというより「脳みそ」として見ていて、そこにものすごく興味を持ちました。貝沼とは結局、自分自身も含めていま持っている肉体、つまり「外側の入れ物」にはあまり意味を見出していない人物です。きっとこの人はそういう人物なのだろうと台本を読みながら思い、これは面白いから是非やらせていただきたいと思いました。人間の記憶も知識も脳がつかさどっていますが、貝沼はその脳の中に入り込んで人を支配できる、そういう存在ではないかと思っています。
――貝沼という特殊な人物を演じるにあたり、どんな役作りをされましたか?
僕の場合、役作りというものとは少し違うと思いますが、イメージさえできてしまえばそれで終わりです。あとは現場で、相手の役者さんとどういうやり取りになるか。相手がいったい何をぶつけてきたり、投げてきたりするのか。それを自分がどう受け止めて、どうリアクションできるか?というだけのことです。貝沼としてリアクションできればOKで、そこに國村隼が表出していなければ大丈夫だ、という考えです。
――板垣さんと共演した印象を教えてください。
彼は非常にナイーブな人だろうなと思いました。今回、薪を演じるにあたっても彼自身はおそらく、自分の中にないものを一生懸命立ち上げて表現しなければいけない。表現者としていろいろなものをどう立ち上げるか、一生懸命頑張っているなと一緒に演じていて感じました。本来の彼はもっとナイーブで優しいゆえに、あまり強さというものを求められる人ではなかったでしょうが、今回の薪という役どころはかなり強さが必要なので、人としての強靭さみたいなものを彼はどう表現しようか、一生懸命頑張っている感じがしました。
――中島さんの印象についても教えてください。
今回初めて共演しましたがものすごく自然体な芝居をされる方だと思いました。一人二役について彼自身の中で、形ではなくここ(肚[はら])をちゃんと変えたな、というふうに見ました。例えば薪に対峙する時、鈴木は学生の頃からの親友で「俺が何とか守ってやる」と。逆に青木が薪を見る目の中には、尊敬と憧れがないといけない。その違いもきちっと自分の肚の中に落としながら薪とどう絡むか、その違いを表現しているので、彼は分かってやっているという気がしました。
――貝沼と薪はどのような関係性だと思われますか?
先ほどもお話ししましたが、貝沼の興味の対象は脳です。なぜ薪に執着するかというと、薪の脳はスペシャルで唯一支配できない、自分の思い通りにならない脳だからです。それは愛ではなく、ひょっとしたら薪という人間の脳はどう感じて、彼の中で今どんな風に思っているのか知りたい「ひたすら純粋な興味」だと思います。この「秘密」という物語の世界観で言うと、貝沼と薪は単純なる男性同士の愛情とは全く違って、「二つ存在している脳同士の関係性」だと思います。
――最終話を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。
貝沼の呪縛から薪は逃れられるのか、否か?このドラマの最後の方にまた「変人」が出てきますので(笑)、楽しんでください、という感じでしょうかね。
■「秘密~THE TOP SECRET~」最終話あらすじ
“第九”に復帰した瀧本(眞島秀和)から精神的に追い詰められた薪は、第九からレベル5のデータを無断で持ち出した。警察から薪に対し発砲許可がおりたことで、薪に命の危険が迫っていると察した青木は、岡部(高橋努)の制止を振り払い、かつて薪が鈴木と雪子と3人で訪れたある場所へと急ぐ。
薪には、ある思惑があった。青木の姉夫婦を殺されたのは自分が原因だと知った薪は、苦しんでいる青木のため、岡部との連絡も絶ち、一人で犯人と対峙するためある場所へ向かう。しかし、いまやSATが出動する事態となり、このままでは事件が解決する前に薪が射殺されると考えた岡部は薪を救うため、青木に「おまえがあの人を止めるんだ!」と命じる。その頃、とある施設にたどり着いた薪は、レベル5のデータをエサに跡をつけてきた人物と対峙していた。
薪だけが知る秘密とは何なのか。秘密を狙う者とはいったい誰なのか。そして、青木は薪を救うことができるのか。薪だけが知る秘密、それが明かされるとき、もう一つの葬られていた新たな“真実”が明らかになる。
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