4月3日(木) 19:30
空き巣をしようとしている窃盗犯が、住人の出入りを把握するために、家周辺に石を置いてマーキングをしている事案が発生しています。
神戸では、2025年1月29日から2月10日までの13日間に、家の門に石が置かれる事例が19件確認されたと報じられています。
この件では、1月29日に神戸市垂水区の住宅から、「若い男2人がインターホンを鳴らして門扉を勝手に開けようとした」と警察に通報があり、その後住人が門扉の上やガレージに石が置かれていたのを発見しました。
警察が周辺の住宅を調べたところ、ほかの家の玄関付近にも同じような石が置かれていました。石は、ドアや扉が開くと落ちやすいところに置かれているとのことです。これは、石の位置で人の出入りを把握するために、あえて動きやすい位置に置かれていると考えられます。
門扉に石が置かれ、窃盗犯に狙われているかもと感じると、恐ろしいと感じるかもしれません。このようなときには、どのように対処すればいいのでしょうか。
門扉に石が置かれているのを発見した場合、すぐに処分したくなるでしょうが、まずは、石の写真を撮影します。その後、警察へ連絡をしましょう。「110番」でかまいませんが、犯罪や事故が発生しておらず緊急ではないと感じたときは警察相談ダイヤル「#9110」を利用するのもいいでしょう。
石の写真を撮影し、警察への連絡が完了したら、石を撤去します。近くに捨てると、再び使われたり目印になったりする可能性があるので、遠くへ捨てるようにしましょう。SNSへ石を撮影した投稿をすることは、外観から居場所を特定されるなど個人情報が流出する可能性もあるので、控えることが大切です。
犯罪グループは、空き巣の目印として石以外のものを用いることがあります。また、設置してあるポストなどに記号を残してマーキングしているケースも考えられます。どのような種類があるのかを確かめましょう。
空き巣によるマーキングとして、タバコやつまようじなどが置かれているケースがあります。犯罪グループは安価で目立たないものを置き、住人の様子をうかがっているのです。
インターホンや表札の裏、電気メーターにマークを記すケースもあります。例をあげると、「M」は男性、「W」は女性、「S」は一人暮らし、などの意味があるとされていて、シールが貼られているケースもあります。
防犯対策が行われている家は、空き巣に狙われにくくなります。空き巣のターゲットとしてマーキングされている場合は、記号を消し、跡を残さないことが大切です。
防犯カメラを設置すると、空き巣の抑止につながります。また、万一トラブルが発生したとしても、証拠として映像を残せます。防犯カメラは2000円台でも販売されており、インターネットで購入可能です。
人感センサーライトとは、人が近づくと、センサーが反応し、照明がつくものです。明るいところは人目につきやすくなるので、犯罪者は避ける傾向にあり、空き巣対策になります。人感センサーライトは5000円でお釣りがくる程度の値段で購入できます。
普段から、家の周辺に不審なものが置かれていないかを確認することが重要です。家の門扉に石が置かれているのを発見したら、証拠写真を撮影し、家の周辺にほかのマーキングがされている可能性も考えられるので調べ、警察へ連絡・相談しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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