主人公のハルさんは、夫のマサキさんと双子の娘・ノノとネネとともに義実家で暮らしています。しかしその家には、毎日夫の幼馴染・ヨリコさんが出入りしているのです。ヨリコさんは、成人しても実家の子ども部屋で過ごす「子ども部屋おばさん」。ハルさんは、自由気ままなヨリコさんや義母に気を遣いながら生活しています。そんな中、マサキさんの浮気が発覚。しかも相手は、親友でママ友のリンちゃんでした。そしてヨリコさんは「マサキさん一家を壊すため」という目的で、不倫の手助けをしていたのです。なぜそんなことをしていたのか……。それは、ヨリコさんの父・トウゴさんに恋心を抱く義母が、ヨリコさんの母親を精神的に追い詰めて死に追いやったから。関係者を集めてパーティーを開催したヨリコさんは、義母の問題行動やマサキさんの不倫を追及していきます。

仕返しが済み満足そうなヨリコさんですが、ハルさんは納得がいきません。「あなたの仕返しに私や子どもが巻き込まれた」と恨みを募らせていたのです。

このとき、ハルさんからいきさつを聞いたヨリコさんの彼氏・ナオトさんが突入。そこで、ヨリコさんの母親から預かったという一通の手紙をヨリコさんへ差し出します。その手紙には、娘の幸せを願う母親の想いがつづられていて……？

10年前に書かれた母の手紙を読んで…























ヨリコさんの母親から直接手紙を受け取ったと言うナオトさん。「2人が結婚……もしくは別れたときにでも渡してほしい」と頼まれていたそう。

その行動から、ナオトさんはヨリコさんの母親が「娘の仕返しを止めたかった」のではないかと推測。母親が仕返しなど望んでいないことを知ったヨリコさんは、思わずその場で泣き崩れてしまうのでした。

仕返しが成功したとしても、そのあとで罪悪感や自己嫌悪に苦しむこともあります。ヨリコさんの母親はそのことを懸念していたのかもしれません。

残念ながら仕返しを止めることはできませんでしたが、亡き母の想いはヨリコさんにもしっかり届いたはず。これからは自分が幸せになることが母親の弔いになると考えて、前向きに生きてほしいですね。
次の話を読む → 著者：マンガ家・イラストレーター キナコモチかあさん

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