「死刑台の美女」より/(C)松竹

松原智恵子が美女役で登場、天知茂さん主演「死刑台の美女」をHDリマスター版で無料放送＜江戸川乱歩の美女シリーズ＞

4月4日(金) 8:00

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【写真】一点を見つめながら電話で話をする松原智恵子“宗方京子”

天知茂さん主演で描かれる江戸川乱歩原作のサスペンスドラマ「江戸川乱歩の美女シリーズ」(毎週日曜昼3:30-5:00、ＢＳ松竹東急[全番組無料放送・260ch])。4月6日(日)には松原智恵子が美女役として出演するシリーズ第3作目「死刑台の美女」が、高画質で世界観により没入できる“HDリマスター版”で放送される。そこで今回は、本作のあらすじや見どころを紹介していく。

■美女たちの官能シーンや痛快アクションが満載の「江戸川乱歩の美女シリーズ」

天知さんらが演じる明智小五郎が、抜群の推理力と華麗な変装で複雑怪奇な難事件を解決していく本シリーズ。

美青年が餌食になる“人間標本製造機”や人間を襲う“時計台の歯車”など、創意工夫を凝らした奇抜なセットがたびたび登場し、その精巧なつくりに感心させられる。また、ド派手なカーアクションや、ヘリコプターを使った手に汗握る脱出劇など、サスペンスドラマとは思えないような迫力満点のアクションシーンも見どころだ。

そして“大人向けの作品”として、毎話登場する美女たちの妖艶なシーンにも注目。由美かおる、片平なぎさ、萬田久子ら名だたる女優ふんする“美女役”の入浴シーンや、明智を雰囲気たっぷりに誘惑するシーンなど、思わず目が釘付けになる描写が散りばめられている。

1978年に放送された「死刑台の美女」で美女・宗方京子を演じるのは、女優の松原智恵子。吉永小百合、和泉雅子とともに“日活3人娘”として知られ、数多くの映画作品へ出演してきた。近年では2023年に公開された映画「宮古島物語ふたたヴィラ」にて、マドリード国際映画祭主演女優賞を受賞するなど、その実力は多方面で高く評価されている。

■突然届いた一家皆殺しの予告状…「死刑台の美女」あらすじ

犯罪研究家・宗方(伊吹吾郎)のかわりに、香港で開催される世界犯罪学会に参加することになった明智小五郎(天知さん)。その後、宗方の研究室に案内された明智は、入れ墨をした人間の肌や数々の拷問道具を目にする――。

一方、裸一貫から莫大な財をなした川手家に、何者からか“3人の娘を含む一家を皆殺しにする”という殺害予告が届く。長女の民子(かたせ梨乃)は明智のもとに相談に出向くが、明智は宗方にこの件を任せて香港へ旅立って行った。

犯人の予告通り、まずは三女の雪子(結城マミ)が突然拉致され、変わり果てた姿で見つかる。その死体の頬には“三重渦状紋”という珍しい指紋が付いており、事件を任された宗方は、犯人はきっと天才的な頭脳の持ち主あると推測。そして、その後も犯人の予告通り次女・ハル子(三崎奈美)も遺体で発見されるが、その頬には雪子と同じ“三重渦状紋”がついていて…。
「死刑台の美女」より

■松原智恵子とかたせ梨乃、2人の美人女優の名演技に注目

江戸川乱歩の『悪魔の紋章』を原作とした本作。美女役の松原のほか、長女・民子役のかたせや「美女シリーズ」に何度も登場する伊吹など、豪華な出演者が揃う回となっている。

松原は、冒頭シーンでそのルックスから思わず明智が依頼を引き受けてしまうほどのしっとりとした雰囲気と美しさを纏っている。序盤では、足が不自由ながらも夫の宗方を懸命に支える健気な妻としての印象を残しつつ、これが伏線として後々のストーリーに大きく影響を及ぼすこととなる。

一方、「極道の妻たち」などで知られる女優のかたせは、松原演じる京子とは真逆の、勝気な民子役を体当たりで演じている。三姉妹への殺害予告後も自ら明智の事務所に相談に訪れるなど、臆することなく行動する様子を、持ち前の女優魂をもって演じ切っている点にも注目だ。

そのほかにも、ストーリーが進むにつれて明らかになっていく、一連の事件に隠された恐るべき過去の因縁や、香港から明智が帰国してからの華麗な事件の解決ぶりも見どころとなっている。
「死刑台の美女」より