鉄分足りてる?ちょっとした不調の原因は「鉄不足」かも!
世界でもダントツ!日本女性の4~5人に1人は「鉄不足」状態
力が出ない、疲れやすい、朝起きられない、イライラする…。日常で感じるちょっとした不調の原因は、実は「鉄不足」にあるかもしれません。
鉄不足とは、酸素を運ぶ赤血球が作られにくくなり、体内が酸欠状態にあるということ。世界では国を挙げて対策をするほど深刻な問題なのですが、なんと日本女性は突出して鉄不足な状態であることがわかっているそう。
鉄不足の改善で元気になった女性を多くみて来た、予防医療コンサルタントの細川モモさんが、鉄分貯金の大切さを解説してくれます。
※本記事は細川 モモ (著)、村野 直子(監修)の書籍『疲れと不調にサヨナラ! 体と心をラクにする鉄分貯金』から一部抜粋・編集しました。
■日本女性の貧血の割合は世界の中でもダントツ
下の表にあるように、世界各国と比べると、日本女性は突出して鉄不足状態にあることがわかります。その背景として、若い年代ほど「痩せている=美しい」という根強い憧れがあることが挙げられます。それを裏付けるように、現代女性たちの1日の摂取カロリーは終戦直後を下回っているというデータがあります。食事量を減らしたり一食でも抜いてしまうと、鉄欠乏のリスクが大幅にアップしてしまうのです。
さらに、働く女性たちの貧血には、女性の社会進出を取り巻く環境も関係しています。就業時間が長引くほどに朝食の欠食率が高まるなど、栄養素の摂取量が減少していく傾向にあることが一般社団法人ラブテリの栄養調査でわかってきました。これでは女性が疲れやすく、だるい、やる気が起きないなどの症状が出てくるのは当然といえる状況なのです。そのほか、最新の研究では遺伝子のタイプにより、鉄の吸収に個人差があることもわかっています。
著者/細川モモ(ほそかわ もも)
一般社団法人ラブテリ代表理事。医師・助産師・管理栄養士・博士などの専門家から成る母子健康推進を活動目的としたプロジェクトチーム「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足させ、現在まで貧血調査含めて述べ7,000名の女性の健康調査を行っている。
監修:村野直子(むらの なおこ)
「むらのクリニック」副院長。医学博士・消化器内科医。消化器内視鏡専門医・指導医。内科認定医。埼玉医科大学卒業後、大阪医科大学などの勤務を経て2011年より現職。
著=細川 モモ 、監修=村野 直子/『疲れと不調にサヨナラ! 体と心をラクにする鉄分貯金』
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