4月2日(水) 18:30
平均的な車の所持年数は、新車と中古車によって異なります。また、買い替えるタイミングとして、ライフスタイルの変化や車検時期などが主な理由として挙げられるでしょう。
ここでは、平均的な車の買い替え時期を紹介します。
一般社団法人日本自動車工業会が発表している「2023年度乗用車市場動向調査」によると、平均的な車の所持年数は7.2年であることが分かりました。7~10年乗り続けた人は28%、10年以上乗り続けた人が24%との結果が出ており、7年以上乗り続けた人の割合が全体の約50%を占めています。
また、新車の場合は10年以上、中古車の場合は3~5年で買い替える人が多く、新車と中古車では所持年数に違いが見られます。
同じ車に7年以上乗り続けると、さまざまな部品に不具合が起こりやすくなり、修理費や交換費用がかさむ可能性があるでしょう。また、新型モデルへのモデルチェンジ後は、売却時の価格が下がりやすい傾向にあります。さらに、新車登録から13年経過すると税金が上がるため、7年以上乗り続けると出費が増えることを覚悟しなければなりません。
ここからは、車の買い替えにベストなタイミングを紹介します。買い替えにおすすめの時期を知り、買い替えを考える際の参考にしてみてください。
ローンの支払いが完了したあとは、返済にあてていたお金や車の売却金を新しい車の購入代金にあてられるためおすすめです。また、カードローンは5~10年間で組む場合が多いですが、5年経過すると車に不具合が起きやすく、修理費用がかさむ可能性があります。
そのため、完済後に修理費や交換費の出費を抑えるためには、ローン完済後の買い替えがおすすめです。
車検前に買い替えることで、車検費用の出費を抑えられます。車検は、安くても数万円は必要です。また、車検を重ねるにつれて部品の交換費用も増える傾向があります。車検前に車を買い替えるなら、購入から年数が短いうちに買い替えたほうが出費を増やすことなく、さらには高額での買い取りが期待できるでしょう。
ライフスタイルの変化は、車を買い替える理由の上位に挙がる理由です。子どもが生まれたらファミリーカーを選んだり、通勤距離が長くなったら燃費のよい車を選んだりするなど、ライフスタイルの変化に合わせた買い替えによって生活を充実させられるでしょう。
新車登録から13年経過した車両に対して自動車税が約15%、軽自動車が約20%増額されるため、増額前の買い替えはタイミングのひとつであるといえます。また、長期間使用した車は不具合も起こりやすいため、買い替える理由として適しているでしょう。
モデルチェンジの前に買い替えることで、車の価値を比較的高く保ったままでの売却が可能です。モデルチェンジがされるとき、モデルチェンジ前の型は価値が落ちる傾向にあります。価値が落ちると買取価格も下がるため、モデルチェンジ前に買い替えることで売却金が多く手に入り、新しい車の購入代金にあてられる金額も増えるでしょう。
車を買い替えるタイミングには、出費がかさむ時期やライフスタイルの変化が関係しています。また、10年以上同じ車に乗り続けているとトラブルが起こりやすく、さらに年月が経過すれば税金も増額するため、早めの買い替えがおすすめです。ぜひ、ベストなタイミングでの買い替え時期を検討してみてください。
一般社団法人日本自動車工業会 2023年度乗用車市場動向調査
国土交通省 令和5年度税制改正の大綱(抜粋) 令和5年度税制改正に伴う自動車重量税の税額の基本的な考え方(フローチャート) その8
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
車は「5年おき」に買い替えるのがお得? 10年乗る人とは「400万円」の差に!? メリットについても解説