入社2年目で「年収300万円」です。「250万円」する中古の「ハリアー」をローンで買いたいのですが、審査に通るのでしょうか?

入社2年目で「年収300万円」です。「250万円」する中古の「ハリアー」をローンで買いたいのですが、審査に通るのでしょうか?

4月2日(水) 20:20

車のローンを利用する場合には、返済が可能かどうかを判断するための審査に通過する必要があります。しかし、クレジットカードの審査と違い高額なローンになるため審査も厳しいと言われています。 本記事では車のローンの審査基準、審査を通過するために必要なことなどを解説します。車をローンで購入予定の人や審査に不安がある人は参考にしてください。

車のローンの審査基準

車のローンを取り扱っているのは銀行などの金融機関だけでなく、信販会社や損害保険会社もあります。しかし、いずれの場合も共通しているのは、審査を通過しなければローンを利用できない点や一定以上の返済能力が求められる点です。
 
本項では、車のローンの審査を通過するためには何が必要なのか、また何をしたらよいのかを解説します。

 

ローンの審査通過に必要なのは返済能力

ローン審査では、申込者の返済能力が最も重視されます。その判断基準の1つがローン申込書に記載する年収です。
 
一般的に、年収に対する年間ローン返済額の比率が25%以内であれば適切とされます。例えば、年収300万円で250万円のローン(年利1.9%、均等払い)を組む場合、年間返済額は約52万5000円となり、返済率は17.5%です。
 
ただし、この返済率は、車のローンだけでなくカードローンやクレジットなど、現在利用中のローンの年間返済額を含めて計算する必要があります。
 
返済率が25%を大幅に超える場合には返済負担が大きいと判断され、ローンの審査に通ることが難しくなる可能性があります。既存のローン返済がある場合には、それも含めて返済率を計算しておきましょう。

 

返済能力を証明するのはローンの利用実績

裏付けのない年収だけで審査するには不十分なので、ローン審査では返済能力を判断するために過去の利用実績を調査します。利用実績とは、過去のクレジットカードやローンの契約内容や支払い状況などの取引実績のことです。
 
実際の返済金額や遅延情報もわかるため、返済能力の重要な判断材料になります。利用実績は3社ある個人信用情報機関(CIC、JICC、KSC)の情報を参照します。いずれの情報も5年間保存されています。
 
なお、CICとJICCは系列(銀行系、クレジット系など)に関係なく金融機関が加盟できますが、KSCは銀行や信金などの金融機関でなければ加盟やデータ参照ができません。

 

過去に返済遅延の記録があれば審査通過は難しい

ローン審査では返済能力が重要なため、返済能力に問題があると判断されると審査を通過するのが難しくなります。具体的には、過去のローン利用で返済遅延の記録があると返済の能力がないと判断されます。
 
個人信用情報機関が提供する情報には返済状況のデータもあるので、返済遅延は正確に確認できます。過去に数回遅れた程度では大きな影響がないこともありますが、直近で複数の返済遅延があったり、未払いが残っていたりすると審査通過は難しくなります。

 

審査通過のポイント

ローンの審査を通過するために気をつけるべき主なポイントは、以下のとおりです。
 

・返済率が25%を大きく上回らないこと
・返済遅延の記録がないこと
・一定年数以上の勤務年数があること
・他社の借入残高が大きすぎないこと

 
上記を満たしていれば、300万円の年収であっても250万円のローン審査を通過する可能性はあります。

 

車のローンの審査を通過しやすくするためにできること

車のローン審査に通過する確実な方法はありませんが、通過の可能性を高めることはできます。事前に以下の準備をしておきましょう。
 

◆返済率が高い場合

・頭金を準備する、車のグレードを下げるなどでローン金額を減らす
・返済能力が高い連帯保証人を付ける

 

◆過去に延滞したことがある

・個人信用情報機関の情報を開示請求して確認する(5年以上経過していると延滞情報が消えている可能性がある)
・遅れの回数や頻度によっては連帯保証人を付けると通過する可能性が高くなる

 

年収300万円で250万円のローン審査を通過するには、利用実績を積み重ねよう

他社への支払いが現在まったくない状況であれば、返済比率から考えて年収300万円でも250万円のローンの審査通過は可能です。ただし、利用実績に問題があれば、それ以上の年収があっても審査を通過しないことがあります。
 
利用実績は審査結果に大きく影響するので、普段からローンの返済には注意しましょう。場合によっては、個人信用情報機関から延滞情報が消えるまで購入を控えることも必要です。

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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