茅島みずき&莉子、作品の独特な世界観に苦戦「体験したことのないものばかり」4度目の共演で知った新たな一面も<霧尾ファンクラブ>

「霧尾ファンクラブ」茅島みずき&莉子にインタビューを実施した/撮影=諸井純二

茅島みずき&莉子、作品の独特な世界観に苦戦「体験したことのないものばかり」4度目の共演で知った新たな一面も<霧尾ファンクラブ>

4月1日(火) 20:00

「霧尾ファンクラブ」茅島みずき&莉子にインタビューを実施した
【写真】茅島みずきの恋愛観に、莉子が言及「クールビューティーに見えるけど…」

「腹筋崩壊!」「涙腺崩壊…」と話題を呼んだ人気漫画を実写ドラマ化した「霧尾ファンクラブ」。クラスメートの“霧尾くん”のことが大好きな女子高生二人の友情と恋愛、甘酸っぱい青春を描いたラブコメディーで、主演を務める茅島みずきと共演の莉子が思いきりのいいコミカルな演技を披露。

そんな体を張った熱演を見せる二人に、撮影の裏話やドラマの見どころを聞いた。

■茅島「知らない自分に出会えると思った」

――原作を読んだ感想と、それぞれが演じた役の印象を教えてください

茅島:今回のお話をいただいて初めて原作を読ませていただきましたが、とにかく話の内容が面白くて、こんなに声を出して笑える作品があるんだなと思いました。私が演じた藍美ちゃんは、少し変わった子です。話す言葉や言い回しが独特なので、最初はビックリされるかもしれませんが、とても愛らしさを持っている女の子だと思いました。

莉子:私が演じた波は、藍美とはまた少し違ったキャラクターで、どちらかと言えばツッコミなのかなと思いました。私自身、普段から友達といる時はツッコミに回ることが多いので、そこは共感できました。ただ、今回はツッコミの言葉も独特なので、それは「霧尾ファンクラブ」ならではだと思いました。

――“霧尾くん”に恋する女子高生の物語ながら、シュールともいえるギャグが散りばめられていて、本当にお二人がおっしゃるように独特の世界観だと思います。それを自分で演じるとなったとき、プレッシャーはありませんでしたか?

茅島:最初は「私がこれをやるんだ!」と衝撃を受けました(笑)。ですが、おそらく今までの私のイメージとは180度違うので、そういう意味でのワクワクがありました。あと、自分の知らない自分に出会えるのではないかという楽しみもありました。

莉子:本当に人気の原作だからこそ、原作の面白さが薄れてしまったら映像化する意味がないので、そういう意味での不安はありました。でも、「この藍美をみずきち(茅島)が演じるんだ!」と思ったら、すごく楽しみになりました。

■自然なかけ合いを見せるために練習

――演じるうえで意識したことはありますか?

茅島:本当に変わった役だったので、藍美ちゃんの表情や言葉の発し方を自分に落とし込むのは難しかったです。例えば、普段は言ったことがない言葉のせりふがあったり、テープでぐるぐる巻きにされたり(笑)。実際に自分が体験したことのないものばかりだったので、そこは苦戦しました。でも、藍美ちゃんは友達思いの優しい子なので、そこは大事にしたいと思って演じていました。

莉子:やっぱり原作ファンのみなさんにも楽しんでいただきたいという思いがあるので、実写化するから何かをつけ加えるというのはなく、私は藍美とのやりとりの間とリズム感を意識していました。というのも、あまりやりすぎると原作の面白さが薄れてしまうと思ったので、無理に笑わせようとするのでなく、藍美と自然なかけ合いができるように、休憩時間とかに「ちょっと明日のせりふをやろうよ」とみずきちに声をかけて練習したりしていました。

茅島:撮影に入る前に本読みがあって、その段階で「莉子ちゃんとはこんな感じになるんだな」と想像ができていたので、そこに関しては難しいと思うことはあまりなかったです。

莉子:みずきちは普段とはまるで違う、すごい顔を見せていたよね(笑)

茅島:事前に原作者の先生とお話しさせていただいたときに、「(藍美の変顔は)私が実際に写真を撮ってやったものです」とおっしゃっていて。それなら(漫画の二次元ではなく)人間の私にもできる表情なんだと思って、鏡の前で練習しました(笑)。私もファンの方のためにも原作になるべく寄せたいと思っていたので、そこは意識して演じていました。

■莉子「笑いをこらえる特技を見出しました」

――茅島さんと莉子さんは今回で4度目の共演になりますが、普段から連絡を取り合う関係なのでしょうか?

茅島:最初に共演したのは、私が17歳で、莉子ちゃんが19歳だったと思います。

莉子:「卒業式に、神谷詩子がいない」(2022年、日本テレビ系)というドラマだったんですが、そこからたまに「ご飯に行こう」とか、「お誕生日おめでとう」とか、連絡を取り合うようになりました。でも、そうやってぽつぽつ連絡を取っていたら、「また一緒だ」という感じで、現場で会うようになるということが多かったですね。

――今回の現場の雰囲気はいかがでしたか?

茅島:私が人見知りなので、莉子ちゃんが現場にいないと「シーン…」となってしまう状況が何度かありましたが、撮影の中盤からはみんなで和気あいあいとしていました。

莉子:リアル学生みたいな会話をしてたよね(笑)

茅島:あと、私は横尾初喜監督の人柄にずいぶん救われました。とても気さくでユーモアのある方で、監督のいるベースに行って延々とおしゃべりをするなんて、私は初めての経験でした。

莉子:すごい仕掛けてくる監督だよね。私たちにも「これをやってみようか」と提案してくださるんですけど、それよりもエキストラさんにおかしな動きをつけるんですよ(笑)

茅島:そう!私はゲラなので、つい笑ってしまって大変でした(笑)。でも、莉子ちゃんは笑いをこらえるのがうまいんです!

莉子:私、今回の現場で初めて「笑いをこらえる」という特技を見出しました(笑)。笑いに強いとは自分でも思っていなかったので、新発見でした。

茅島:波が莉子ちゃんで本当によかったなと思います。お芝居でも安心してボールを投げることができるし、私が笑ってしまったときには真顔で「なにが面白いの?」と引き締めてくれるし、莉子ちゃんにはたくさん助けていただきました。

■アーティストの挑戦は「できないことが多すぎた」

――茅島さんは、本ドラマの主題歌「ローファー。」でアーティストデビューもされますね。

莉子:そうだよ!私、ビックリしたんだから!!「主題歌・茅島みずき」っていうクレジットを二度見したもん(笑)。

茅島:私も最初に主題歌を歌わせていただけると聞いたときはビックリしました(笑)。でも、もともと歌が好きで、いつか歌のお仕事をやってみたいなと思っていたので、まさかこのステキなタイミングで実現することができて、うれしかったです。

莉子:私も聴かせていただきましたが、最初はみずきちの声だってわからなかった!アーティストとなると当たり前なのかもしれないけど、いつもとは全然違いました。ということで、私からも一つ質問を(笑)。茅島さん、アーティストデビューする今のお気持ちは?

茅島:これまで俳優やモデルしかやってきてないから、語るのがおこがましいですよね(笑)。でも、今回初めて挑戦してみて、できないことがあまりにも多すぎて。ボイトレの先生や周りの方の力を借りて、ようやく録り終えましたが、改めてアーティストの方々ってすごいんだなと思いました。

■莉子が明かす茅島みずきの一面「素直でかわいい」

――お二人が演じる藍美と波は、そろって“霧尾くん”を好きになりますが、もし友達と好きな人が被ってしまったら、お二人はどうしますか?

莉子:譲る?

茅島:譲りはしませんが、相手の気持ちにもよりますよね。好きな男の子の気持ちがどっち側に向いているかによるかもしれませんが、どっちでもなければ好きなままでいるし、友達には「私も好きなんだよね」と伝えると思います。

莉子:私は譲っちゃうかも。一応、友達には「私も好きなんだよね」と伝えると思うけど、私は自分から行けないタイプなので、結局はあきらめることになると思います。

――“好き好き”アピールをできない?

莉子:できないですね。好きな人の前でも変わらない顔をしているから、相手にはバレないし、もし自分が「好き」と言って、今の関係が壊れてしまったらイヤだなと思うから、自分からアピールはできないですね(笑)。

茅島:私は顔に出ちゃうから、たぶん全員にバレると思います(笑)。だから、好きになると「好き!」オーラが出てしまうので、相手もそれに気づいちゃうんですよね。

莉子:みずきちはクールビューティに見えるけど、本当は素直でかわいい子なんですよ(笑)。

■本作は「霧尾ファンクラブ」という新しいジャンル

――最後に、ドラマの見どころを教えてください。

茅島:なによりもまず面白いです。私、普段、漫画を読んでいて声に出して笑うことはないんですが、この作品は普通に声に出して笑っていて、自分でも驚きました。しかも、後半になるにつれて感動できる部分が増えてきて、観てくださる方もほっこりした気持ちで楽しんでいただけると思います。

莉子:私はこの作品を「霧尾ファンクラブ」という新しいジャンルだと思っていて。「どういうドラマなの?」と聞かれても「『霧尾ファンクラブ』なんだよ」としか答えられないぐらい独自の世界観がある作品なので、前半はとにかく笑っていただいて、後半では霧尾くんが抱えているものが徐々に見えてきたりするので、そこを素直に受け取って楽しんでいただけるとうれしいです。


取材・文=馬場英美


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