綾野剛主演&三池崇史監督で名ルポルタージュを映画化『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』公開決定!鬼気迫る特報映像も

綾野演じる薮下の表情をとらえたティザービジュアル/[c]2007 福田ますみ/新潮社[c]2025「でっちあげ」製作委員会

綾野剛主演&三池崇史監督で名ルポルタージュを映画化『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』公開決定!鬼気迫る特報映像も

4月1日(火) 21:00

2003年、全国に衝撃を与えた事件を追った名ルポルタージュを映画化する『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』が6月27日(金)に公開されることが決定。あわせて、特報、ティザービジュアルが解禁となった。
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綾野剛が主演を務め、監督を三池崇史が務める本作。柴咲コウ、亀梨和也、木村文乃、大倉孝二、迫田孝也、光石研、北村一輝、小林薫ら実力派の豪華キャスト陣によって日常の延長線にある極限状況が描かれる。2003年、小学校教諭、薮下誠一(綾野)は、保護者、氷室律子(柴咲)に児童、氷室拓翔への体罰で告発された。それは、体罰とはものの言いようで、その内容は聞くに耐えない虐めだった。日本で初めて教師による児童への虐めが認定された体罰事件。報道をきっかけに、担当教輸は史上最悪の殺人教師と呼ばれ、停職処分になる。児童側を擁護する550人の大弁護団が結成され、民事裁判へと発展。しかし、法廷は担当教諭の完全否認から幕を開けるのであった。第6回新潮ドキュメント賞受賞、福田ますみのルポルタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」を原作に映画化する。

今回、キャスト、スタッフ陣のコメントも到着。主人公の薮下を演じた綾野は「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした」と『クローズZERO II』(09)以来実に16年ぶりとなる三池組での日々を振り返る。また、三池監督は「余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です」と自信をのぞかせた。

本編映像初出しとなった特報映像は、小学校教諭、薮下が児童の氷室拓翔(三浦綺羅)へ執拗かつ凄惨な虐めを行う描写から始まる。拓翔の母、氷室律子は虐めに気づくと涙ながらに学校へ訴える。しかし、一転、人が変わったように薮下は体罰の疑惑を否定する。謝罪の場となった保護者懇談会での追求の目と、これを嗅ぎつけた週刊春報の記者、鳴海三千彦(亀梨和也)から追われる日々。過激な言葉で飾られた記事は、瞬く間に世の中を震撼させ、マスコミの標的となった薮下の日常が壊れていく様が、心臓を締め付けるかのような不協和音とともに描かれていく。耐え難い緊張感と底知れぬ絶望感が続いていく。

あわせて解禁されたティザービジュアルは綾野演じる薮下の一言では言い表せない様々な感情を含んだ顔が描かれている。特報とともに見る者の想像を刺激するインパクトのあるビジュアルとなった。

今後各キャストそれぞれのビジュアルも解禁される予定。「殺人教師」と呼ばれた男の物語に今後もご期待いただきたい。

■<キャスト、スタッフコメント>

●綾野剛(薮下誠一役)

「エンタメとルポルタージュの共存、共演者と芝居の総当たり戦。毎シーン呼吸を忘れるほどの魂の揺らぎ、各部署のとてつもない胆力。三池崇史監督の祈りを道標に、ただただ魅了された現場でした。ぜひ劇場で目撃して頂けたら幸いです」

●三池崇史(監督)

「この映画は、現実に起こった事件に基づいている。さらに正確に言うと、ジャーナリスト、福田ますみ氏による渾身のルポルタージュ『でっちあげ』を核にして作り上げたエンターテインメント。『殺人教師』にでっちあげられた男の、怒りと恐怖、そして、哀しみに包まれた人生の記録です。余計な演出をできるだけ排除し、冷静に作り上げたつもりです。ですから、この恐怖は本物です。なによりも恐ろしいのは、人ごとではなく明日、あなたの身に起こるかもしれない人災であるということ。被害者にも、いや加害者にも、あなたはそのどちらにもなり得るのです」

●福田ますみ(原作者)

「『よくこんなリアリティゼロの下手な小説を書くな。いくら小説だからって、もう少し現実にありそうなストーリーを考えろよ。えっ、これほんとうにあったこと?マジか!』。ある読者が、拙著を読んで寄せた感想である。そう、これは真実の物語だ。細部にまでこだわった迫力の映像が、学校現場で起きたありえない狂気を、そしてそこから増幅された社会の狂気をリアルに描いている。主人公が、たまりにたまった怒りを爆発させるシーン、綾野剛さんの鬼気迫る演技は鳥肌ものだ。観客にとっては、あっというまの129分だろう」

●和佐野健一(企画、プロデュース)

「このルポルタージュに出会った瞬間、これは今すぐ映画にすべきだと確信しました。誰かを糾弾するためでも、『真実とはなにか?』という難解なテーマを投げかけるためでもありません。三池監督、綾野さん、そして素晴らしい俳優陣の想いが、この作品をただひたすら純粋に、心の奥深くに突き刺さるエンタテインメントへと昇華させてくれました」

文/鈴木レイヤ


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