お湯が出るまで水を流してから手を洗います。ムダ使いだと分かっていますが、どのくらい水道・ガス代を損していますか?

お湯が出るまで水を流してから手を洗います。ムダ使いだと分かっていますが、どのくらい水道・ガス代を損していますか?

3月31日(月) 20:10

冬の寒い日に、冷たい水で手を洗うのはつらいものです。しかし、手を洗うためにお湯が出るまで水を流して待つと、水道代やガス代が気になることもあるでしょう。事前にコストを把握しておけば、多少料金が上がっても納得しやすく、節約の目安も立てやすくなります。 そこで本記事では、お湯が出るまでの水道代とガス代をシミュレーションします。

お湯が出るまでにかかる水道代とガス代


環境によっては、お湯が出るまでに数十秒かかることがあり、地域や建物によっては1分以上かかるケースもあります。
これは製品の不具合ではなく、お湯を止めると配管内の水が冷えてしまい、再び適温になるまでしばらく流す必要があるためです。
お湯が出るまで早いか遅いかと感じる時間は人によって異なりますが、1分以上かかる場合は遅いと判断してよいでしょう。
 
ここでは、お湯が出るまでにかかる水道代とガス代のシミュレーションしていきます。
 

水道代


ここでは、お湯が出るまでにかかる水道代をシミュレーションします。シミュレーション条件は、以下のとおりです。

●シミュレーション条件

●お湯が出るまでの時間は1分間
●蛇口ひとひねり(30度ひねる程度)で水量は1分あたり6リットル
●水道代の単価:1リットルあたり0.24円

お湯が出るまでに使用する水が6リットルの場合、1回あたりの水道代は「6リットル×0.24円=1.44円」と計算できます。1日に5回このシーンが繰り返される場合、1日の水道代は約7.2円で、1週間では約50.4円、1ヶ月(30日)では約216円となります。
 
実際の水道代には、上記の水の使用に加え、他のシーンで使用した水や、お湯が出た後の水使用分も含まれます。お湯が出るまで待たず、できるだけ早く手を洗うことで、その分水道代を節約できます。
 

ガス代


お湯が出るまで水を流した場合のガス代についても、シミュレーションします。シミュレーション条件は、以下のとおりです。

●シミュレーション条件

●蛇口ひとひねり(30度ひねる程度)で水量は1分あたり6リットル
●上昇温度は20度(20度から40度に温める)
●熱効率:80%
●発熱量:45MJ/立方メートル(1万750キロカロリー)
●単位料金:161.01円/立方メートル(東京ガス、2025年4月検針分 B表)

ガス代は、「水量×上昇温度÷(熱効率×発熱量)×単位料金」で計算できます。
シミュレーション条件をもとに算出すると「6リットル×20度÷(80%×1万750キロカロリー)×161.01円=約2.24円」と計算できます。1日に5回このシーンが繰り返される場合、1日のガス代は約11.2円、1週間では約78.4円、1ヶ月(30日)では、約336円となります。
 
試算の結果、水道代とガス代の1日のコストは、次のようになります。

●水道代 約7.2円
●ガス代 約11.2円
●合計約18.4円

ただし、下記条件は、特定の状況を想定したものです。実際の水量や料金は地域や設備によって大きく異なるので、あくまでも目安としてください。
 

お湯が出るのが極端に遅いときの原因


お湯が出るのが極端に遅いときは、次のような原因が考えられます。

●給湯器の設定温度が低い
●水量が少ない
●給湯器の設置場所が遠い
●給湯器の不具合、凍結、故障
●号数が小さい

設定温度が低いと、お湯が温まるまでに時間がかかることがあります。また、水量が少なく水圧が低い場合も水の流れが遅くなり、お湯が出るまで時間がかかる原因になります。さらに、給湯器の設置場所が遠いと、配管内を通る距離が長くなるため、お湯が届くまでに時間がかかることがあるため注意が必要です。
 
このように、環境や使用状況によっては、お湯が出るまでに通常より時間がかかることがあります。
 

お湯が出るのが遅すぎるときはメーカーに相談しよう!


お湯が出るまで水を流すと、すぐに使う場合に比べて水道代やガス代がかかります。1回あたりのコストは小さいですが、積み重なると意外と大きな負担になることもあります。
お湯が出るまで待つメリットとコストを比較し、どのタイミングで使うか判断しましょう。お湯が必要な時間を予測して、少し前から蛇口をひねっておくなどの工夫も効果的です。
 
また、お湯が出るまでに時間がかかりすぎる場合は、一度メーカーに相談してみるのもおすすめです。
 

出典

東京都水道局 節水について
関市 水のめやすはどれくらい?
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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