【漫画】本編を読む
「手の描き方が美しすぎる!」と話題の漫画家・小菊路よう(@TheeKick)さんが、今回描くのは〈腕のお化け〉の話。
仕事に悩み、疲れてしまった会社員・梅さんがうまく寝つけずにいると、目の前になんと〈腕のお化け〉が現れた!この腕のお化けの正体は悪者なのか?味方なのか?
ちょっと抜けたところのある天然な会社員・梅さんと、色白マッチョな腕のお化けの不思議なコンビが繰り広げる、ほっこり笑える怪異漫画の世界にどっぷり取り憑かれてみてはいかが?
■お化けなのに「羨ましい」⁉︎眠れぬ夜に現れるのは癒やしの存在だった!
眠れない夜に「腕のお化け」が出現するこの作品。「眠れない夜は、眠くなるまでネットでひたすら不思議な話(心霊、UFO、不思議な事件など)を読んでいます」という作者の小菊路ようさん。「それでも眠れないときは無理に寝ようとしないで、靴磨きとか普段しない細かい場所の掃除とか、いつもは後回しにしがちなことをやることもあります」と、眠れない夜を楽しんでいるそうだ。
そんな小菊路さんに「腕の幽霊」ではなく「腕のお化け」と表現されていることについて伺うと、「私の感覚ですが、『お化け』は妖怪などを含めた広く不思議なモノのことで、『幽霊』は『お化け』の1ジャンル…といった感じです。『お化け』のほうが響きがかわいくてポップかなぁと」との言葉からも、この作品が「怪異漫画」ながらもほっこりしてしまう理由が垣間見える。
腕のお化けが、指先だけではなく指の第二関節でゴリゴリ押してくれて、マッサージ慣れしている点については、「マッチョなので何かしらのスポーツをやっていたか、肉体を使うことを生業にしていた腕なのではないかと思っていまして、そうすると自己の体のケアもしっかりしてそう…ということで、マッサージも上手いのかなと思っています」と、癒やしスキルの高さに関する設定を明かしてくれた。
普通なら怖いはずのお化けの仕業であるにもかかわらず、読者から「羨ましい」「私もされたい」という声が続出するこの作品。過酷な現代社会に生きる私たちには、たとえお化けであっても癒やしてくれる存在が必要なのかもしれない。
取材協力:小菊路よう(@TheeKick)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
【関連記事】
・
【漫画】本エピソードを読む
・
【小菊路よう】「転生先は古典的なホラー映画の女性キャラでした」ほか多数作品収録
・
『水曜姉弟』『おツカレOLと腕の漫画』ほか収録【小菊路よう】
・
【小菊路よう】『おツカレOLと腕の漫画』『僕は動揺している』収録
・
【ホラー漫画】「私ね、友達を呪ったの」取り憑いたお化けは、自分のところへ!?怪異の怖さと優しさを描く【作者インタビュー】