銀座ホステスが1セット4000円の安キャバに勤めてみたら…出会った“痛客”の珍言動7選

最近は夜更かしがキツくなってきた筆者(みずえちゃん)

銀座ホステスが1セット4000円の安キャバに勤めてみたら…出会った“痛客”の珍言動7選

4月1日(火) 6:51

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大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。36歳なので朝3時までアフターで中島みゆきを熱唱したりすると、その疲労を2日は引きずります。若い女の子はすごいですね。その後、学校に行ったり、勤め先に出社したりしているのですから。私にもあんな時期があったのかな(ものすごく遠い目)。

その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。

4,000円の重みを嚙みしめたあの夜

緊急事態宣言が発令されたり解除されたり、緊急事態宣言が解除されたと思ったら、今度はまん防(まん延防止等重点措置)をやるとかやらないとか言い出したりで、なかなか銀座に出勤できなかった頃、西武池袋線沿線の某駅から徒歩約30秒、1セット4,000円の安キャバにこっそり在籍していました。

銀座で遊んでいらっしゃる男性というのは遊びを知り尽くしたプロのお客様が大半ですし、常識人です。そもそも銀座は「芸能人が酔っ払ってホステスの胸を触った」なんてことがニュースになってしまうくらい平和な街です。

一方、1セット4,000円の安キャバですが、治安はそれなりに悪いです。お見えになるのは、昔お笑い芸人さんのコント番組でよく見た前歯のないおじさんなどがメインで、そんな人たちから“4,000円も”頂くのですからね。お金の重みが違います。命のやり取りすぎる……。

そこで今回は、「1セット4,000円の安キャバで出会った珍客7選」を解説します。

おじさんの振り見て我が振り直しましょう。

珍客その①自称・占い師おじさん

女性の身体に触れることを目的に「手相を見るよ」と言い出すおじさんは、合コンや、コリドー街の居酒屋など、いたるところに出没します。もちろん1セット4,000円の安キャバも例外ではありません。

自称 占い師のおじさんは私の手相を見て生命線がうんぬんかんぬんとやった後、「生年月日は?」とおっしゃいました。「1989年の7月28日です」と私が答えると、「てことは32歳!?(当時)すぐに赤ちゃんを作らないと手遅れになる!」とおじさんは目を丸くしました。

そこからは高齢出産のリスクについてこんこんと語り、最終的には「子種ならいつでも提供できます」「アッチには自信がある」「何回でもできます」とおじさんは力説。もう手相関係ないじゃん。

終業後、お店最寄りのコンビニのイートインスペースでカップ麺をすすっているおじさんを偶然目撃。占い師なのに終電を逃すことは予見できなかったようです。

珍客その②都落ちおじさん

「ここで働く前はどこで働いていたの?」とおじさんがおっしゃるので、銀座のどこそこです、と答えると、彼は顔を真っ赤にして怒り出しました。俺だって頑張ってるのにああでこうでとおじさんがおっしゃるのを要約すると「自慢してんのか? 俺に都落ちしましたねってそう言いたいのか?」ということでした。

安キャバに流れ着く前のおじさんは、銀座で飲み歩くようなエリートだったそうです。

珍客その③LINEで大はしゃぎするおじさん

とっても紳士的で素敵なお客様と出会い、連絡先を交換しました。おじさんが「鬼滅の刃が好き」とおっしゃっていたので、短いやり取りの後「今日は劇場版・鬼滅の刃 無限列車編が地上波で放送されるそうですよ」と送信。その後、深夜になって

「キミとボクの無限発射編なんて、どう?」

と、おじさんから返信がありました。接客中だったので翌日にでも返信しようと思い、未読のままいったん放置していました。

すると翌朝、

「昨晩は大変失礼しました。調子に乗ってしまいました。いやな気分にさせてしまいすみません。ブロックしないでください。大変申し訳ありませんでした」

と、おじさんからLINEがありました。お酒を飲んで気が大きくなって、ついついはしゃいでしまうことってありますよね。どんまいです。

珍客その④カラオケで口パクおじさん

私が勤めていた安キャバではお客様向けに10枚つづりで1,000円のカラオケチケットを売っており、購入したお客様は1枚につき1曲カラオケを楽しむことができます。十八番を披露するもよし、お気に入りのキャバ嬢に西野カナとかを歌わせるもよしです。

その日は「これは俺の人生を歌った曲」と(?)言って、おじさんはGACKTさんのなにかをデンモクに入力していました。興味がなさ過ぎて曲名は忘れました。

イントロが終わって、いよいよ歌いだしですが曲がはじまりません。きょとんとしていると「いいから歌詞を読んで」とおじさん。大人しく歌詞を目で追っていると耳元でくちゃくちゃと音がしました。音の方をみると、おじさんは発声はせず、曲の進行にあわせて口を動かしていました。身振り手振り付きでした。意味が分かりません。怖かったです。

珍客その⑤いったん家に寄りたがるおじさん

その日はママチャリで登場したおじさんとプレモルと酎ハイで乾杯し、同伴出勤でした。出勤時間の20分前になり、お会計をしてお店を出るとおじさんが「忘れ物をしたからいったん家に寄りたい」「部屋に一緒に来て欲しい」「本当に絶対何もしないから」と言い出しました。

たったの20分でいったい何をするつもりだったのか気になります。

珍客その⑥「出版社とコネがある」とエサをチラつかせるおじさん

私が野良のライターであるとわかると「出版社の偉い人と知り合いなんだけど」「今度、出版社の偉い人と飲むから来る? 紹介してあげてもいいけど」「タワマンでパーティがあってぇ〜」とエサをチラつかせるおじさんも珍しくありません。

なめられたもんです。私が無料でおっさんの接待をするわけないだろ。

珍客その⑦4,000円しか持っていないおじさん

1セット4,000円とはいえ、4,000円ぽっきりで遊べるわけではありません。セット料金はいわば「入場料」です。ハウスボトル(お店から提供される飲み放題のボトル)を飲むとしても、楽しく遊ぶためには、キャストのドリンク代など追加料金を支払う必要があります。

また、セット料金にはサービス料、タックスなどは含まれていないことが多いです。この点にもご注意ください。

千円札を4枚握りしめて来店し、お会計時に「そんなの聞いてないよ!」と駄々をこねるおじさんも稀にいらっしゃいますが、そんな彼を見つめる我々の目が冷たいことは言うまでもありません。

暴走しがちなあなたへ

今回は「1セット4,000円の安キャバで出会った珍客7選」を解説しました。前歯のないおじさんにとっての4,000円はまさに「今日、明日をしのぐお金」に他なりません。マンツーマン接客&指名制であるというキャバクラのシステムの特性上、男性を暴走させやすいこともあり、安キャバで過ごしたおよそ半年はなかなかハードなものでした。

銀座だろうと安キャバだろうと、こちらとしてはやることは同じで、男性をおもてなしし、楽しい夢を見ていただき、笑顔でお帰りいただくだけなのですが。

くれぐれも「ご利用は計画的に」とお願いしたいです。

<文/みずえちゃん>

【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

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