3月31日(月) 1:10
リサイクルショップや買い取り専門店、質屋で指輪を売る場合、どのように値段が決まるのかを解説します。例えば、買い取り専門店にダイヤモンドの指輪を持ち込んだ場合、値段を左右する基準は以下の3つとされています。
・ブランド
・ダイヤモンドの品質(重さ、色、透明度、技術加工)
・指輪の状態(デザイン、サイズ、イニシャルなど)
一番の違いは、ブランド品かどうかです。ティファニーやハリーウィンストンなどのハイブランドのジュエリーなら、数十万円で買い取ってもらえるかもしれません。ブランド品でなくても、ダイヤや指輪の状態が良ければ10万円前後で売れることもあります。
指輪を売る場合は、ブランドを示すものがあるかを確認すれば、買取価格の想像がつきやすいでしょう。
まず、指輪の状態によって買い取ってもらえない場合があります。買取業者の中には、変色した指輪の買取を受け付けていないところもあるからです。
変色した指輪を買い取ってくれる業者であったとしても、あまりに見た目が悪ければ、買取価格に反映されるでしょう。
基本的に変色した指輪の価値は下がりますが、売り方によっては高く売れることもあります。ここでは、どのような方法があるのかを解説します。
指輪として売るのではなく、素材である貴金属として売る方法があります。例えば、変色した指輪が金である場合、金の含有率で価値が決まります。貴金属として売れば、見た目の悪さは影響しないと考えていいでしょう。
では、貴金属の価格は現在どのくらいなのでしょうか。田中貴金属工業株式会社によれば、2024年のグラム平均価格は以下のとおりです。
表1
金 | 1万1718円 |
プラチナ | 4745円 |
銀 | 141.42円 |
出典:田中貴金属工業株式会社「貴金属価格情報」を基に筆者作成
金は2005年までは1000円台でしたが、年々価格が上昇し、今では1万円以上で取引されています。指輪だけでなく、金を使ったアクセサリーであれば高く売れるでしょう。また、プラチナや銀の価格も上がっています。
つまり、指輪を貴金属として売りたいのであれば、素材を確認する必要があるということです。そして、アクセサリーと貴金属、どちらの名目で売ったほうが得なのかを見極めるためには、複数の店舗で査定してもらうのがポイントです。
指輪の状態を整えることで高く買い取ってもらえる可能性があります。変色している場合は、磨いたり布でこすったりして、元の色に戻るか試してみましょう。変形している場合は修理に出すという手段もあります。
売る予定がある場合は、日頃のお手入れも大切です。アクセサリーは入浴時には外し、専用のケースに保管することできれいな状態を保つことができます。また、夏場の汗をかきやすい時期は、こまめに拭くことで変色が抑えられます。
付属品は捨てずにとっておきましょう。ブランド品の場合、保証書はもちろん、紙袋やケースなどの付属品の有無で買取価格が変わります。付属品があることで、本物かどうかを見極めるポイントが増えるのです。
買取業者によっては、付属品がないことを理由に査定をしない場合もあるようです。指輪に限らず、アクセサリーを買ったら付属品も一緒に保管しておきましょう。
一般的には、アクセサリーとして見た目の状態が悪ければ価値は下がります。しかし、貴金属として売れば価値は下がらないかもしれません。
どちらにしても、大切なのは日頃のお手入れです。普段から意識してお手入れをしておけば、高値がつく可能性もあります。今からでもきれいな状態を保つことを心がけましょう。
田中貴金属工業株式会社金価格推移
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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