【写真】経塚翼さんと宮崎の農家さんとの微笑ましい2ショット■発売直後に完売も!経塚翼さんのコラボ野菜&食品

独創的なレシピをテンポの良い動画で紹介している、ユーモラスなキャラクターが魅力の経塚翼さん。SNSの総フォロワー数は180万人を超える今注目の料理系インフルエンサーです!経塚さんの動画を見て、人生ではじめての料理に挑戦する子どももいるのだそう。
幅広い層から人気があり多くの人を魅了してやまない経塚さんですが、料理のほかにもうひとつ力を入れている活動があるのをご存知でしょうか?
それは生産者とコラボした商品開発。
鹿児島の農園とコラボしたじゃがいもは発売と同時に2000個が完売。農園が厳しいチェック項目をクリアし取得した「GLOBALG.A.P」のノウハウで、種植えから収穫まで経塚さん自らも実践した「経塚がじゃまるくん農園」のこだわりのじゃがいもでした。

また、経塚さんが養蜂場とコラボし、名養蜂家の50年以上の技術と経験で採取された完全国産100%の無添加蜂蜜「生きる蜂蜜」。クセがなく使いやすい味わいで、製造の過程で一切の加工を行っていないため、ビタミン・ミネラルなどの栄養をそのまま摂ることができます。

現在は宮崎県の農家と野菜ドレッシングを開発中、野菜配合率が一般的な野菜ドレッシングの約3.5倍で、素材の魅力を最大限に活かしたものになるそうです。こちらも楽しみですね…!

興味深い食品が多いですが経塚さんはこのような生産者とのコラボ活動を経ていくうちにある使命感が芽生えたといいます。
■料理の発信は「レシピだけじゃない」と気付いた、農家さんとの出会い

コラボ企画に着手する以前、経塚さんは生産者とは無縁で、生産現場もほとんど見たことがなかったといいます。
そんな中、2023年のじゃがいものコラボ開発をきっかけに農家さんとの交流が始まりました。そして交流を深めていくうちに見えてきたのは、普段使っている食材の「見えない努力と苦労」でした。
肥料や包装資材の価格高騰、また異常気象が続いたり、後継者不足という根本的な問題など…。経塚さんは農家さんの過酷な状況を知りました。
野菜の梱包材ひとつとっても価格は上がる一方。高齢化が進み後継者を望んでも農業は過酷でなかなか人を誘うことができない。収穫も減ってきて、天候にも左右され、何が起きるかわからない。
農業を取り巻く環境は年々厳しくなっている中、それでもいいものを作ろう、安く売ろうと奮闘している農家さんの姿に感銘を受けた経塚さん。

「野菜が高い!」と消費者は思うけれど、その背景に思いをはせる人は少ないのでは?と考えるようになりました。
そして、この生産者の血のにじむような努力と苦労を「消費する側のぼくらはもっと知るべきだ」と強く感じたといいます。
「休む間もないこの人たちに代わって、ぼく自身が発信しようと決めたんです」。
■「生産者」と「フォロワー」をつなぐ——料理インフルエンサーの新たな役割

「食というジャンルで良いものを作っている人の想いを届けたい。」
「生産者の想い」をただ言葉にしただけでは、なかなか実感をもってもらえないと懸念した経塚さん。
考えた結果、生産者さんの食材を使った食品の開発に着手することとなりました。「実際に口にするものなら、その生産者さんのこだわりも一緒に届けられると思ったんです」
こうして「生産者×経塚翼の発信力」という形ができあがり、前述の実績を生み出したのです。

しかし世間は物価高で節約志向が益々高まっている状況の中、販売は苦しいのでは?と不安もあったそうで、経塚さんは「例えばじゃがいも、当初は送料をかけてまで買ってもらえるのか不安でした。」と語っています。しかし結果は2000個が完売!
コラボした「生きる蜂蜜」も、年間1万本以上も売れています。
「その価値をしっかり伝えることで選んでもらうことができました」と経塚さんが言うように、その食品ができるまでの過程や背景ごと伝えることの意味を、コラボを重ねるたびに証明していく結果となったのです。
■これからも、おいしいものを「背景ごと」届けたい
生産者の人たちとの出会いを通じて、食への想いがガラリと変わった経塚さん。「僕が料理できるのは、生産者さんの苦労のおかげ。ただおいしいレシピを発信するだけじゃなく、その食材がどうやって生まれたのかも伝えていきたいです」。

料理インフルエンサーとして新たな役割に目覚めた経塚さん。これからますます注目していきたいですね!

◆PROFILE
経塚翼さん/Instagram(@tsubasa_kyoduka)フォロワー73.9万人、TikTokフォロワー56万人、Xフォロワー29.3万人(2025年3月時点)の人気料理インフルエンサー。コラボした「生きる蜂蜜」、「生きる塩麴」はAmazonの高評価ランキング、売れ筋ランキングで1位を獲得。健康的にきれいな体作りができる初レシピ本『うますぎッ!太らないごはん』(KADOKAWA)、料理の「食材」「手間」「後片づけ」を最小限に抑えたレシピ本『モチベ0で作れる!最小限レシピ』(KADOKAWA)が好評発売中。
テキスト=みやしま
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