【ハイキュー‼×SVリーグ】VC長野の安原大は「ゴミ捨て場の決戦」に「胸熱」高橋藍がいた日体大で「やる気」が出た理由とは?

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【ハイキュー‼×SVリーグ】VC長野の安原大は「ゴミ捨て場の決戦」に「胸熱」高橋藍がいた日体大で「やる気」が出た理由とは?

3月30日(日) 9:00

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『ハイキュー‼』×SVリーグコラボ連載(44)

VC長野トライデンツ安原大

(連載43:SAGA久光の荒木彩花は度重なる大ケガから復帰田中龍之介のように逆境を跳ね返す>>)

日本体育大学4年の時、VC長野トライデンツの安原大(23歳)は全日本インカレの3位決定戦で敗れている。大学生活の集大成だった。その日の夜は、何を食べたのか詳細まで覚えている。

「最初にポンってテーブルに出てきたのが、卵かけご飯でした」

安原は記憶を辿るように視線を巡らせて言った。

「試合が終わったあと、監督の行きつけの焼鳥屋さんで卵かけご飯を出してもらったんですよ。いい卵で、そこに醤油をたらして......。結果は負けて満足していなかったですが、その過程は"努力した"と誇れました。その夜は、監督や同級生と、いろいろあった4年間の思い出を話して、試合を振り返ったり......ずっとバレーの話をしていましたね」

そう話す安原の口元に、幸福感が滲んでいた。

味覚は、バレーボールに打ち込んだ日々と結びついている―――。

広島で生まれ育った安原は、周りに導かれるようにバレーを始めた。自分が"バレーをしたい"と思うより先に、そうなる引力の中にいた、という表現のほうが正しいだろうか。

小学校時代、安原はドッジボールのクラブチームに入っていたが、中学ではずっと続けられそうな別の球技をやるかどうかで迷っていたという。年上の従兄弟がやっていたバレーの試合を見に行ったことがあったため、結局はバレーを選択した。初心者レベルの友達も入部し、一緒に過ごす時間が楽しかったという。そんななかで、めきめきと成長していった。

「中学ではJOC(ジュニアオリンピックカップ)のメンバーに選んでもらって、高校も強豪から誘ってもらい、国体で全国も経験しました。でも、高校はインターハイも春高バレーも出ていなかったので、特別進学コースで大学受験を考えていたんです。縁があって日体大に進みましたが、(強豪のため)試合に出始めたのは4年生になってからでした」

安原は朗らかな顔で言った。どっぷりとバレーに漬かったわけではない、ということだろう。ただ、熱くなる瞬間をどこかで探求していた。

「キラキラしていましたね!」

安原は、同い年で大学のチームメイトだった高橋藍についてそう言う。鳴り物入りで大学に入学し、日本代表として東京五輪を戦う髙橋を筆頭に、日体大には日本有数の選手たちが揃っていた。

興味深いことに、彼はそこで奮い立った。

「大学で試合に出られるようになって、ユニバ代表では競う相手が外国人選手になって......できること、できないことがわかるとやる気が出てきました。『ここは負けている』と思っても、『これなら自分にもできそう』といった感じで」

安原は言うが、身長190cmのミドルブロッカーの矜持が出た。

「大学で指導をしてもらい、『こんなクイックが打てるんだ』という発見がありました。日体大の先輩の(サントリーサンバーズ大阪の)鬼木錬さん、(広島サンダーズの)川口柊人さんは身長があって、体格では絶対に負けるんですが、僕はすばしっこく動くタイプ。幅と速さと高さのあるクイックのバリエーションを作る練習をしていました」

その結果、彼はSVリーガーになった。導かれたように映るバレー人生だが、今は「バレーが好き」という情熱を隠さない。

「僕はバレーが好きなんですよ。試合も練習も、関係ないミニゲームでボール触るのもいいなって。次のプレーはどうしよう、ここはクイック、ブロックはどうする......とか、バレーに集中した瞬間が好きですね」

口調は熱を帯びる。

「長野は今季、少し苦しい戦いもありましたが、勝った時はみんなで盛り上がります。『俺たちが勝った!』という雰囲が、最高に気持ちいいです!」

安原はバレー人生を"味わう"。

【安原大が語る『ハイキュー!!』の魅力】

――『ハイキュー!!』、作品の魅力とは?

「高校時代って、人一倍熱くなれる時期だと思うんですよ。『ハイキュー‼』では、バレーが熱く描かれている。各チーム、各選手の想いが胸に伝わってきます。自分も、こんな高校時代を過ごしたかったなって思う時がありますね(笑)」

――共感、学んだことは?

「ストーリーに感情移入しちゃいます。(連載中は)次の展開が気になって仕方なかったですね。バレー部のみんな読んでいて、青葉城西の及川(徹)が人気でした。練習後にネットを下げて片付ける途中とかに、ライトから超インナーへカチこんだりマネしていました(笑)」

――印象に残った名言は?

「稲荷崎戦での、田中龍之介の『ところで平凡な俺よ下を向いている暇はあるのか』ですね。田中のような熱いキャラが好きなんです。バレーはメンタルスポーツですが、試合中にこうやって開花するのがいいですね」

――好きなキャラクター、ベスト3は?

「1位は田中ですね。"ザ・高校生"という熱さ、髪型など、とにかくガッツのあるキャラが好きです。2位は音駒のリベロ、夜久(衛輔)。日体大がシステム重視のバレーをしていたので、『守備の要のリベロがこうやってくれると強いな』と思っていました。情に厚いのもいい。3位は稲荷崎の角名倫太郎です。シンプルにクールで格好いいですね。同じミドルですが、彼しかできない動きをする。体を傾げてねじ込んで、『こう打つのか!』となります」

――ベストゲームは?

「映画も観たんですが、"ゴミ捨て場の決戦"ですね(春高バレーの烏野vs音駒)。いろんな過程がありましたよね。練習試合、お互いの友情もあり、でも試合ではゾーン入るほど集中して......僕もあそこまで熱い気持ちで高校バレーをしたかったです。理想的なゲームで、胸熱ですよ。今はSVリーグで、そんな試合ができるように頑張ります!」

【プロフィール】

安原大(やすはら・だい)

所属:VC長野トライデンツ

2001年8月14日生まれ、広島県出身。190cm・ミドルブロッカー。中学からバレーを始める。広島工業大学高校時代に国体に出場。日本体育大学時代の2023年7月、夏季ワールドユニバーシティゲームズ代表に選出された。2024年、VC長野トライデンツに入団した。

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