3月29日(土) 14:30
2024年11月に行われた株式会社学研ホールディングス 学研教育総合研究所の小学生白書「小学生の日常生活・学習に関する調査」によると、小学生が将来つきたい職業の中で「YouTuberなどのネット配信者」が第2位にランクインしていました。「YouTuberなどのネット配信者」になりたいと考える小学生の割合は、全体の3.0%です。性学年別にみると、男子・小学4年生の7.0%が最も多い結果となります。
なお、小学生が将来つきたい職業の第1位は「パティシエ(ケーキ屋)」、3位は「保育士・幼稚園教諭」「警察官」「会社員」でした。
YouTuberが収益を得る方法は、「YouTubeから収益を得る方法」「YouTube以外から収益を得る方法」と、大きく分けて2パターンあるようです。
YouTubeから収益を得る方法は、以下の通りです。
●チャンネルメンバーシップ
●広告収益
●Super Thanks
●Super Chat
●Super Stickers
●YouTube Premium利用料金の分配
広告収益以外は、視聴ユーザーが課金することで得られる収益となります。
YouTube以外から収益を得る方法は、企業から商品の宣伝の依頼を受け、YouTubeを通して商品を紹介するという方法が挙げられます。YouTuberと企業の「タイアップ動画」とも呼ばれています。
タイアップ費用の相場は、チャンネルの登録者数や再生回数に応じて変化するため、数万円から数百万円とさまざまであるそうです。
2022年2月に行われたファストマーケティング株式会社の「YouTuberに関する実態調査」によると、10代の64.9%、つまりおよそ3人に2人が個人用のYouTubeアカウントを所有していることが分かりました。
所有率は20代では52.7%、30代では43.7%、40代では40.6%、50代では37.6%であるため、若い年代であるほどアカウントを所有している割合が高い傾向にあります。
また、YouTubeアカウントの所有者で、YouTubeへの動画投稿で収益を得ている人は10.1%であり、およそ10人に1人がYouTubeを収入源のひとつとして活用しているようです。
前述のファストマーケティング株式会社「YouTuberに関する実態調査」によると、YouTuberの平均月収は「5000円~1万円未満」(28.7%)と回答した人が最も多い結果となりました。そして、「5000円未満」と回答した人は20.7%と、約半数の人がYouTubeの月収1万円未満であることが分かります。
また、YouTubeチャンネルの登録者数は、7割以上が1万人未満と回答しました。ちなみに、登録者数が多い人ほど、1ヶ月あたりの収益が高くなる傾向にあるようです。
現在、YouTuberなどのネット配信者は、多くの小学生が憧れる職業のひとつとなっています。しかし、まとまった金額の収益を得るには、多くの視聴回数やチャンネル登録者数を獲得する必要があるため、容易ではありません。
それでも、ネット配信の収益のみで生計を立てている人がいるのも事実です。もし子どもから「将来ネット配信者になりたい」と言われた場合は、まずは否定せずにどうしてネット配信者になりたいのかを聞いてみて、ネット配信者のリスクや実態についてリサーチしてみるとよいかもしれません。
株式会社学研ホールディングス 学研教育総合研究所 小学生白書Web版 2024年11月調査 「小学生の日常生活・学習に関する調査」 6.将来について 将来つきたい職業(全体ランキング)
ファストマーケティング株式会社 YouTuberの平均月収は「5,000円~1万円未満」が最多
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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