3月29日(土) 22:00
「駐車」とは、車両などが客待ち、荷待ち、貨物の積み下ろし、故障その他の理由によって継続的に停止することを指します。
公道に車を停止させて、これらの条件を満たすと「駐車」となり、そこが自宅の目の前の道路だとしても、駐車禁止区間での駐車は駐車違反と判断されます。
ただし、「貨物の積み下ろしのための停止で『5分』を超えないもの」「人の乗降のための停止」「運転者が車両などを離れず、直ちに運転できる状態」のいずれかに該当する場合は、「駐車」には当たらないとされています。
駐車違反をした場合の罰則・反則金の内容は、違反の種類が「駐車違反」なのか、「放置駐車違反」なのかによって異なります。判断基準は、車の運転手が車から離れているかどうかです。
駐車違反は、違反が指摘されたとき運転者が車内や側にいる状態で、現場で警察官やいわゆる「緑のおじさん」(駐車監視員)に車の移動を命じられたら、すぐ対応できる場合に駐車違反と判断されます。
放置駐車違反は、違法駐車をしており、運転者がその場から離れていてすぐに移動の対応などができない場合に、放置駐車違反と判断されます。
放置駐車違反と判断されると、長時間車を放置していて、警察官や駐車監視員によって「放置車両確認標章」という黄色のステッカーが貼られます。
罰則や反則金の内容ですが、まず、駐車違反の場合、「駐停車禁止場所等」に駐車していたケースでは違反点数2点、反則金額1万2000円(普通車の場合。以下同)、駐車禁止場所等に駐車していたケースでは違反点数1点、反則金額1万円です。
一方、放置駐車違反と判断されると、「駐停車禁止場所等」では違反点数3点と反則金額1万8000円、駐車禁止場所等では違反点数2点、反則金額1万5000円が科されます。
駐停車違反の切符は警察官が切る場合と、いわゆる「緑のおじさん」(駐車監視員)が切る場合があります。
駐車監視員は、警察署長から放置車両の確認事務を委託された法人のスタッフで、緑のおじさんは通称です。駐車監視員はみなし公務員として扱われます。
駐車監視員が確認するのは「放置駐車違反」の車両のみですが、駐車違反の取り締まりについては公務員である警察官と同等の扱いとなります。駐車違反の切符を切ったのが「緑のおじさん」だったとしても、無視や撤回はできません。
5分以上の荷物の積み下ろしや、運転者が車から離れて放置すると駐車違反となり、自宅の目の前の道であったとしても違反切符を切られる可能性があります。また、切符を切るのがいわゆる「緑のおじさん」だったとしても、駐車違反の判断が撤回されることはなく、無視することもできません。
自宅周辺だとしても、道路標識などから駐車禁止区域にあたるかどうかなどの交通ルールを確認し、違反のない方法で駐停車を行いましょう。
愛知県警察 駐(停)車違反の種別
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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