クリスチャン・ベール主演で映画化もされた同名小説を、『春のめざめ』で知られるダンカン・シークの音楽によってミュージカル化した『アメリカン・サイコ』。2013年にロンドンで生まれ、その後ブロードウェイ進出も果たした作品が、明日3月30日(日) に東京・新国立劇場 中劇場にて日本初演の幕を開ける。主演を務めるのは、『ブロードウェイと銃弾』以来2度目のミュージカルとなるHey! Say! JUMPの髙木雄也。昼はエリートビジネスマン、夜はセクシーな猟奇的連続殺人犯というふたつの顔を持つ主人公に挑む。

舞台はバブル期のニューヨーク。ウォール街の投資会社に勤めるパトリック・ベイトマン（髙木）は、高級マンションに住み、有名レストランでランチをとり、ジムやエステで美貌を磨く華麗な日々を送っている。婚約者やその女友達も洋服や美容にしか興味がなく、望みは理想の結婚相手を見つけることだけ。だがパトリックには、夜になると冷酷なシリアルキラーに変身するという裏の顔があった。同僚のポール・オーウェン（大貫勇輔）が自分より勝っている気がして、激しいジェラシーを抱いたパトリックはついに――？出演はほかに、音月桂、石田ニコル、中河内雅貴、原田優一、玉置成実、秋本奈緒美、コング桑田ら。

犯罪モノであると同時にブラックコメディでもある本作の演出を担うのは、ブラックなエンタテインメント作品に定評のある河原雅彦。昨夏の時点で、キャスト陣に「マッチョ＆美ボディ通達をさせていただいた」と話す。というのも、「これほど“アメリカン”なステージを僕は知らない。この舞台を日本で上演するのはかなりチャレンジングで、その残酷さも相まって、ある意味、一切の感情移入を我々に許さないだろう。が、その中身は美男美女によるスタイリッシュなショーとして展開される。ようは、ひたすら目に麗しいのだ」。

マッチョ＆美ボディに磨きをかけたキャスト陣による、エキセントリックでありながらスタイリッシュで麗しい日本版『アメリカン・サイコ』が期待できそうだ。

ミュージカル『アメリカン・サイコ』稽古場映像到着！

文：熊田音子

＜公演情報＞
ミュージカル『アメリカン・サイコ』

脚本：ロベルト・アギーレ＝サカサ
作詞・作曲：ダンカン・シーク
原作：ブレット・イーストン・エリス
翻訳・訳詞：福田響志
演出：河原雅彦

出演：
髙木雄也
音月桂石田ニコル中河内雅貴原田優一玉置成実
高橋駿一GENTA YAMAGUCHI松野乃知
ダンドイ舞莉花エリザベス・マリー吉田繭加島茜
秋本奈緒美コング桑田大貫勇輔
友部柚里加茂享士（スウィング）

【東京公演】
日程：2025年3月30日(日)～4月13日(日)
会場：新国立劇場 中劇場

【大阪公演】
日程：2025年4月19日(土)～21日(月)
会場：森ノ宮ピロティホール

【福岡公演】
日程：2025年4月26日(土)
会場：J:COM北九州芸術劇場 大ホール

【広島公演】
日程：2025年4月30日(水)
会場：JMSアステールプラザ 大ホール

チケット情報：
https://w.pia.jp/t/americanpsycho/

公式サイト：
https://stage.parco.jp/program/AmericanPsycho