【写真】美世のため、式神“清くん”が子守歌を歌うシーンも話題に

TVアニメ「わたしの幸せな結婚」(毎週月曜夜10:30-11:00ほか、TOKYO MXほかで放送／ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第二十四話が3月17日に放送された。夢見の力を覚醒させた美世は、清霞を助けに向かう。一度は引き裂かれた2人の感動的な再会が視聴者の涙を誘った。(以下、ネタバレを含みます)

■「わたしの幸せな結婚」とは

原作は、2019年より「富士見L文庫」(KADOKAWA)にて刊行されている顎木あくみ著、月岡月穂イラストによる同名小説。シリーズ累計900万部(2023年9月時点／コミック・電子を含む)を突破する人気作で、TVアニメ第一期は2023年7月から9月にかけて放送され、色彩豊かな美しい映像とドラマチックな音楽、実力派声優陣の真に迫る演技が熱狂を呼んだ。

舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・斎森美世(CV:上田麗奈)が、孤高のエリート軍人・久堂清霞(CV:石川界人)と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていくという、政略結婚から始まる和風シンデレラ・ストーリーが紡がれる。

■周囲の愛が美世を包む



夢見の力をついに覚醒させた美世は清霞を救うべく、まずは清霞の式神である清(CV:小林由美子)を連れて五道(CV:下野紘)がいる屯所へ向かうことに。清は危険すぎると止めるが、「私を信じていただけないでしょうか」とひたすら前に進む美世。

屯所には異能心教の扇動で抗議の声をあげる民衆たちが押し寄せており、正面からは入れない。すると、美世は鍵がかかった裏口の扉を無理やり押し開け、「夢で見たとおりです」と清に笑いかける。美世は夢見の力で未来を見通しており、その内容に従って行動していたのだ。

裏手には激しい戦闘のあとが広がっていたが、無事に五道たち対異特殊部隊の隊員と再会。しばし再会の喜びを分かち合った後、美世は明日に清と清霞を助けに行くと告げる。そのために力を貸してほしいという美世。五道は隊長の役目を任されているため、一志(CV:深町寿成)が美世の護衛につくことになった。

その後、美世は清霞の父・正清(CV:置鮎龍太郎)を訪ねる。清霞から「自分に何かあったら頼む」と事前に頼まれていた両親は帝都に来ていた。正清にも協力を願い出た美世は、久しぶりに芙由(CV:井上喜久子)とも対面。美世から清霞を必ず救い出すという強い覚悟を感じ取った芙由は、久堂家としての清霞と、一人の男としての清霞のどちらを想ってるのかと問う。美世は「両方です」と即答。

親が決めた相手と結婚するのが当たり前だったこの時代、芙由が言うように妻は夫を愛する“努力”をしなければならなかったのかもしれない。けれど、美世はそんな努力をしなくたって、親愛も恋愛も清霞に向けられる。それはとても幸せなことだ。茉由は美世の髪をとき、自分がプレゼントしたおさがりのリボンを付け直してあげると、「久堂家の女なら、せめてこのリボンくらい似合うような淑女になりなさい」とその背中を力強く押してくれた。

その夜、美世が眠れずにいると清が透明感のある歌声で子守唄を聴かせてくれた。翌朝には、義浪(CV:廣田行生)が心配そうな顔で美世を送り出す。亡き母の代わりに甘水(CV:内田夕夜)の暴走を止め、清霞を助け出すと強く心に決めた美世。そんな彼女を見守る周囲の温かさに、視聴者から「みんな掛け値なく協力してくれるのは今までの積み重ねですよね」「芙由さんめっちゃ優しい母で髪梳かすシーン最高過ぎた」「清くんの歌う子守唄が素敵」「美世はみんなから愛されてるなぁ」という声が上がった。





■美世の「愛しています」に視聴者号泣

そして、ついに清霞を助け出す時がきた。五道たちが異能心教に制圧された陸軍本部を襲撃。混乱に乗じて、美世、清、一志は清霞が囚われている地下の牢獄へと向かう。途中で信徒たちの妨害に遭うが、美世が夢見の力で眠らせた。

ここまでは順調だったが、牢獄で3人を待ち構えていたのは巧妙なトラップだ。異能を遮断している結界を一志が解こうとすると、奥から現れたのは異形の“鬼犬”。すると清は自らが囮となり、「お前は結界の解除に集中しろ！」と一志に指示する。

ところが、逃げる途中で転んでしまい、鬼犬に襲われてしまう清。美世は清を助け出そうとするが、結界が張られているために夢見の力が使えない。「逃げろ！」と清は必死で訴え、美世はやむを得ず逃げるが、鬼犬が容赦なく追いかけてくる。そして追いつかれそうになったその時、一志が結界の解除に成功。檻を脱出した清霞によって、美世は助け出されるのだった。

ようやく再会することができた2人。清霞はその胸で美世を強く抱きしめ、「お前一人に大変な思いをさせたな」と優しく頭を撫でた。そんな清霞の愛にうまく応えられなかったことを謝罪する美世。しかし、今回のことがあり、想いを伝えられないまま、離れ離れになってしまうことで生まれる後悔の大きさを実感した美世は「愛しています、旦那様」と自分の思いを素直に伝えた。

そして清霞も「私もだ」と答え、2人は再びかたく抱き合う。改めて死ぬまで添い遂げると誓い合った2人の感動の再会に、視聴者も「清霞を助けに向かう姿は本当に頼もしくて勇敢でした」「一生一緒に添い遂げてくれ」「やっと会えて心から嬉しくて号泣」と大感動。

一方、主である清霞が戻ってきたことで、式神の清は元の姿に戻ることに。「短い間でも僕は美世のそばにいられて嬉しかった」と告げ、にっこりと微笑んで紙人形に姿を変えた清に、視聴者からは「清くんとの別れ寂しすぎた……」「また出てほしいな」と別れを惜しむ声が上がっている。

そして牢獄を出た美世と清霞を待ち受けていたのは甘水と新(CV:木村良平)。美世は甘水を止めることができるのか。また、新は本当に裏切り者なのか。3月31日(月)に放送される第二十五話で、第2期はついに最終回を迎える。

◆文／苫とり子



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