3歳の息子の幼稚園入園を控えた数カ月前のことでした。そのころは自宅保育だったので、毎日午前中に息子と生後10カ月の娘を連れて近所の公園へ行くのがルーティン。毎日通っていると、同じように毎日来ている親子と顔見知りになり、次第に話をする仲になりました。そうやって知り合ったママ友AさんもBさんも、春に幼稚園入園を控える親子です。しかしある日、私が働き始めることを報告するとAさんの顔色が変わっていったのです……。
育児に口出ししてくるママ友ある日のこと、Aさんから「やっと春からひとり時間を持てるようになるけど、あなたは下の子がいるから、今後も公園通いが続くよね!」と笑顔で言われました。「実は春から下の子も保育園に預けて働こうと思っているの」と伝えると、Aさんは「え? まだ娘ちゃん1歳にもなってないじゃないの! そんな早くから預けるなんてかわいそうよ!」と言うのです。Aさんは3姉妹のママであり、3人目の子がこの春に幼稚園へ入園予定。さらに「私はね〜、トータル8年間未就園児を連れて公園通いしてきたわよ」とAさんは私を責めるような表情で続けます。見かねたBさんが、「Aさんはすごいと思うけど、私も春からパート始めることにしたのよ~」と言うと、「Bさんまでなの!? 幼稚園はイベントが多いし、思うように働けないと思うけど!?」と、まるで働くことを否定する発言をくりかえすのです。
嫌な空気が流れる中、突然、近くで小さな子を遊ばせていた60代くらいの女性が、「ちょっといいかしら?」と私たち3人に声をかけてきました。「差し出がましいようだけど、お話が聞こえてきたから……。子育ての大変さはよくわかるから、本当に頑張っていると思うわ。ただ、どんなお母さんも最善を尽くして頑張っているのだから、自分だけの価値観を押し付けるのはどうかしら……?」と、やさしく諭してくれたのです。Aさんは普段から、子育ての先輩の立場で私とBさんにいろいろ教えてくれることも多かったのですが、さらなる先輩の登場にたじたじの様子。ムッとしながらも「わ、私もちょっと言い過ぎたわ……」と言い、Aさんは足早にその場を去っていきました。
あとからBさんに聞いたのですが、転勤族でワンオペのAさんは、夫から「働かないで家にいて、子どもたちのサポートをしてほしい」と言われていたそう。Aさんは生真面目な性格だったので、自分の希望で子育てに専念していたというよりは、夫の希望を優先しなくてはいけないと考え、もともと不満もあったのかもしれません。
子育ての先輩として一目置いていたAさんに、子育てや働き方にまで口を出されるとは思ってもみませんでした。どんな事情があったにせよ、他の家庭の働き方や子育てを否定するような発言は控えたほうがいいと感じた出来事です。
著者:川中あいこ/30代・ライター。マイペースな3歳の息子と、おてんばな1歳の娘を育てるママ。夫は帰宅時間が遅く平日ほぼワンオペ。転勤族で、日本中のおいしい物が食べたいと思っている。老後はどこに住むか想像するのが好き。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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