山田洋次監督作品を一挙無料放送雄大な自然とともに描かれる“人間ドラマ”5作品の見どころを紹介

「遙かなる山の呼び声」より/(C) 1980/2024 松竹株式会社

山田洋次監督作品を一挙無料放送雄大な自然とともに描かれる“人間ドラマ”5作品の見どころを紹介

3月28日(金) 8:00

「遙かなる山の呼び声」より
【写真】戦車に乗って村中を暴れ回るハナ肇さん“サブ”<馬鹿が戦車でやって来る>

BS松竹東急(全番組無料放送・260ch)では開局3周年と松竹創業130周年を記念して、山田洋次監督作品10タイトルを3月24日より放送中。本記事では、3月31日(月)~4月4日(金)にかけて放送される後半5作品のあらすじや見どころについて紹介していく。

■山田監督が創り出した架空の村の物語「馬鹿が戦車でやって来る」

3月31日(月)夜8時からは、村中からのけ者扱いされる男が戦車で大暴れする映画「馬鹿が戦車でやって来る」(1964年)をノーカット放送。「馬鹿まるだし」「いいかげん馬鹿」に続く“馬鹿”シリーズ第3作目となる本作。

元少年洗車兵・サブ(ハナ肇さん)と弟兵六(犬塚弘さん)、そして耳の不自由な母親・とみ(飯田蝶子さん)の家族は、村の人々から“のけ者”にされていた。特にサブは長者・仁右衛門(花澤徳衛さん)との争いが絶えず、挙句の果てには土地を取り上げられてしまう。その後サブは納屋に隠しておいた戦車に乗って、村中を暴れ始める――。

本作は、名作曲家・團伊玖磨氏の小説「日向村物語」を原作にしている。物語の舞台は、山田監督が創作したという日本のどこかの田舎。“オリジナルの方言まで創作する”という徹底ぶりで、どこかにありそうでない“空想の物語”に仕上がった。ベースは痛快な喜劇の体裁をとっているが、その根底には家族への偏見に対する痛烈な批判がうかがえる。
「馬鹿が戦車でやって来る」より


■一家で長崎の離島から北海道へと向かうロードムービー「家族」

4月1日(火)夜8時からは、北海道で牧場主になることを夢見た家族の物語「家族」(1970年)をノーカット放送。風見夫婦は長崎の南端に浮かぶ伊王島に生まれ育ち、炭鉱で生計を立てていた。しかし会社が閉山してしまったことをきっかけに、老いた父親と2人の幼い子供を連れて北海道の開拓部落へ入植。牧場主になる夢を叶えるべく、日本列島縦断3000キロの長旅に出る――。

本作は、長崎の伊王島から根釧原野の開拓部落までの道筋をドキュメント風に描いたロードムービーとなっている。ドラマ性を排除したシナリオや、一家をあくまで客観的に見ているような淡々としたカメラワークによって、よりリアルな旅路を描いている点が見どころだ。また、高度経済成長期まっただ中の日本を象徴する“大阪万博”のシーンも描かれており、貧乏な風見一家と対比させることでより切なさを掻き立てている。
「家族」より


■華やかな高度経済成長の裏側を描く「故郷」

4月2日(水)夜8時からは、瀬戸内海の小島で暮らす夫婦が新天地へ移住する様子を描く「故郷」(1972年)をノーカット放送。瀬戸内海の倉橋島で暮らす精一(井川比佐志)と民子(倍賞千恵子)夫婦は、小さな船で石を運ぶ仕事をしながら生活を送っていた。しかし、産業の近代化などで夫婦の事業は時代遅れとなり、精一たちは船を手放し島を出る決心を固める――。

先述の「家族」同様に、ドキュメンタリーの手法も交えて撮影された本作。一見煌びやかな高度経済成長の裏で、もがき苦しみながら決断を強いられる夫婦の姿を愛情深く描いている。

ちなみに、本作の舞台となったのは広島県の倉橋島(現:呉市)。工業化社会と対比するかのように映し出される、美しい自然にも注目したい。
「故郷」より


■ミュージカルが繋ぐ若者の青春賛歌劇「同胞」

4月3日(木)夜8時からは、若者たちの無限の可能性を描く青春賛歌「同胞」(1975年)をノーカット放送。岩手県の松尾村に、東京から河野秀子(倍賞千恵子)という女性ががやって来る。そして秀子は、東京の劇団のミュージカルを“村の青年会主催で公演してみないか”と勧誘する。その後青年会の若者たちは、上演に向けてさまざまな苦難に直面しながら奮闘していく――。

本作は、松尾村(現:八幡平市)で実際に起きた出来事を映画化しており、ミュージカルを通して村が徐々に活気づいていく様子をエネルギッシュに描いている。寺尾聰が青年会の気弱な会長として登場するほか、当時の松尾村の実際の青年団員たちも出演。演劇のPRや切符売りなどに奮闘する様子が描かれており、よりドキュメンタリー感が強くなっているのが特徴だ。
「同胞」より


■高倉健さん主演で描かれる人間讃歌「遙かなる山の呼び声 4Kデジタル修復版」

4月4日(金)夜8時からは、北国を舞台に感動の出会いと別れを描いた作品「遙かなる山の呼び声 4Kデジタル修復版」(1980年)をノーカット放送。夫が遺した北海道の牧場を守りながら、風見民子(倍賞千恵子)は息子と暮らしていた。ある時そんな彼女のもとに田島耕作(高倉健さん)という男が“一晩泊めてほしい”と訪れる。その後田島は牛のお産を手伝い去っていくが、季節が変わったある日、再び姿を現し――。

本作の見どころとなるのは、主人公・田島を演じた高倉さんの力強い演技力だろう。以前、山田監督も「高倉健さんは、北海道が似合います。内地にはない、大らかな自然の風景と彼の力強いキャラクターが重なって魅力的な作品が生まれるのです」とコメントしていた。さらに、北海道の雄大な自然や美しい四季を織り交ぜながら物語が展開していく点も、本作における魅力の一つと言える。



【関連記事】
【写真】大草原で馬にまたがる高倉健さん“田島耕作”<遙かなる山の呼び声>
吉永小百合&大泉洋が親子役で初共演、いつまでも変わらない“親子”の姿を描いた「こんにちは、母さん」無料テレビ初放送
瀧澤翼“篠崎”をデートに誘う十味“詩織里”…思わぬ人物からの“ダメ出し”に困惑<うちの会社の小さい先輩の話 最終回>
キム・セジョン主演の韓国ドラマ「今日のウェブトゥーン」BS初放送原作者・松田奈緒子よりコメント&イラスト到着
コンビニの男性店員が店先で揉めていた男性客と仲良くなる話に「一気読みしてしまいました」の声【漫画】
WEBザテレビジョン

エンタメ 新着ニュース

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ