首をかしげながらも、しっかりと3アンダーで回り切った竹田麗央。2戦連続優勝へ、さらにここから上げていきたい(撮影:GettyImages)
3月28日(金) 5:00
<フォード選手権初日◇27日◇ワールウインドGC(アリゾナ州)◇6661ヤード・パー72>
3週前に中国で行われた「ブルーベイLPGA」に続く2戦連続優勝がかかる竹田麗央は、3アンダー・45位タイで滑り出した。首位との差は6打あるが、伸ばし合いの様相を呈す大会で2日目以降の爆発に期待したい。
前半はパープレーと静かだったが、後半に存在感を発揮する3バーディ。16、17番は連続でスコアを伸ばすなど、上位進出に期待がもてる位置になんとか駆け込んだ。
地面が硬く仕上がったコースでは、「クラブの入り方が難しかった。飛びすぎるミスが出て、それを意識すると今度はショート…。難しかったですね」と、縦距離が狂い、さらに左右へのブレも生じた。パーオン率は77.7%(14/18)と悪くないが、なかなかチャンスも訪れない展開。17番パー5のバーディも、3番ユーティリティで2オンに成功したが、乗せただけの超ロングパットをなんとか寄せて奪ったものだった。
すでに開幕戦、そして第2戦のフロリダ連戦で米本土での試合は経験しているが、コンディションが大きく異なるアリゾナでは、これまでに体験したことのないできごとに遭遇している。「思い通りにスイングはできているけど、芝に合ってはいなかった。ここまで(地面が)硬いのは初めて。フェアウェイもグリーンもですね」。スピンを効かせたウェッジショットでも、ボールの行方を見守るほど走り過ぎてしまう。まさに“米国”を体感した18ホールでもあった。
優勝したことで、周囲にビッグネームが並ぶ注目組入りも果たす機会も増えてくる。今週も同組には、それぞれ米通算2勝ずつを挙げているローズ・チャンとエンジェル・インの米国勢2人とプレー。前の組には世界ランク1位のネリー・コルダ(米国)に、同2位のジーノ・ティティクル(タイ)がいた。「なかなか回る機会もないし、すごく勉強になりました。自分もついていきたいと思いました」。この環境はやはり刺激も多い。
とはいえ4つあるパー5のうち、3つでバーディを奪うなど持ち味も発揮した。2番のパー5は「ショートパットを外してもったいなかった」とボギーにしたが、その後は豪快なスイングでチャンスを作った。「あしたもパー5で取れたら」と、ここを得点源に大きく伸ばしたい。