世界最高峰のスピードが、春の東京を熱くする。2025年4月2日(水)と4日(金)から6日(日)までの4日間、『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』が開催される。170以上の地域で放送され、約5億人が観戦するメガコンテンツとなったF1。2025年シーズン第3戦日本グランプリの公式プロモーションイベントとして、お台場にF1のすべてが集結。モータースポーツ、音楽、グルメが融合した一大フェスが、東京湾の景色を背景に繰り広げられる。
レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソン、レーシングブルズの角田裕毅、アイザック・ハジャーら現役F1ドライバーによる、F1トークは必見!
会場は「TOKYO BAY お台場特設会場(青海NOP区画)」。目の前でF1マシンが走り抜け、往年の名車を間近で眺め、ライブで熱狂し、世界の味を味わう。F1の世界を楽しめるイベントになっている。
■現役F1ドライバーのトークもライブも疾走感MAX。4月2日だけのスペシャルデー
4月2日(水)は、「F1日本グランプリ」の開催直前を祝うプレイベント。現役F1ドライバーやチーム関係者が来場し、トークショーや音楽ライブでイベントの幕が上がる。ステージにはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとリアム・ローソン、レーシングブルズの角田裕毅、アイザック・ハジャーら現役F1ドライバー4名に加え、ホンダ・レーシングの渡辺康治社長やチーム代表たちも登壇。チームトークやプライベートトーク、ホンダとレッドブル・レーシングの8年間にわたる連携についてなど、多彩なテーマで語り合う貴重なひとときが展開される。
この日限定で開かれる特別展示エリアや飲食ブースもあり、短時間ながら内容は超濃密。まさに“走る・語る・聴く・味わう”がすべて詰まった1日だ。
そして最大の注目は、同時開催の別イベントとして予定されている、公道を使用したF1マシンのデモ走行『Red Bull Showrun x Powered by Honda』。
東京の公道でF1マシンが走行するのは、2019年の明治神宮外苑「いちょう並木」以来2度目。あの時はホンダとレッドブル・レーシングのパートナーシップ初年度。日本のものづくりの象徴である自動車産業の技術力を、F1という最先端の舞台で見せつけた。そこから5年。両者はF1で通算63勝、4度のドライバーズタイトル(フェルスタッペン)、2度のコンストラクターズタイトルを獲得。アルファタウリ(現レーシングブルズ)も1勝を挙げ、輝かしい歴史を刻んだ。
その歩みが2025年限りで幕を下ろす今、ラストイヤーを迎えるホンダとレッドブル・レーシングが、再び東京に戻ってくる。
デモランを務めるのは、トークショーに出演した4名のレッドブルドライバー。あのエンジン音、匂い、振動、そして風を切る音速の世界が、普段見慣れた東京の街に非日常の緊張感をもたらす。
このデモ走行の観覧専用チケットは即完売となったが、会場内の大型スクリーンでその模様をライブ中継。直接見られなくても、あの臨場感を全身で浴びることができる。
イベント初日のフィナーレを飾るのは、韓国の大手事務所YGエンタテインメント所属のボーイズグループ・TREASUREの元メンバーMASHIHOのオープニングライブ。F1ファンだけでなく音楽ファンにも嬉しいサプライズとなる。
■F1マシンを見て、触れて、遊べる「F1 VILLAGE ZONE」──4日間の体験型エリア
F1の魅力を立体的に味わいたいなら、見逃せないのが「F1 VILLAGE ZONE」。4日間にわたって展開されるこのゾーンでは、時代を彩った伝説のマシンから、最先端技術をまとった現役モデルまでが集結。まさに“F1博物館とアミューズメントパーク”を融合させたような空間だ。
1965年のホンダF1初優勝マシン「ホンダ RA272」、2021年のワールドチャンピオンマシン「レッドブル・レーシング・ホンダ RB16B」、2006年の「ホンダ RA106」、そして日本人ドライバー佐藤琢磨が2002年の鈴鹿GPで初入賞を飾った「ジョーダン・ホンダ EJ12」など、日本F1史に残る車両が勢ぞろい。角田裕毅がドライブする2025年仕様の「レーシングブルズ・ホンダ RBPT VCARB02」も展示予定。
さらに、F1史にその名を刻む名車も登場。「フェラーリ F2005」はミハエル・シューマッハの愛機として知られ、「マクラーレン・ホンダ MP4/5」はアイルトン・セナとアラン・プロストが1989年に死闘を繰り広げた伝説のマシン。そのショーカーは実際に乗り込んで写真撮影も可能で、F1との距離がぐっと縮まる。
展示だけでは終わらない。会場には高性能F1シミュレーターや、ピットクルー体験ができる「ピットストップチャレンジ」、本格カートが楽しめる「KART ATTACK」など、来場者参加型のアトラクションも多数登場。誰もが“走る側”になれる仕掛けがあちこちに。
そして注目は、子ども向けの教育プログラム「STEM Racing」。F1が世界的に支援する6〜19歳対象のSTEM(科学・技術・工学・数学)学習プログラムで、紙製のミニレーシングカーを設計・組み立て、圧縮空気で走らせてタイムを競う。遊びながらものづくりの基礎が身につき、将来のエンジニアやデザイナーへの第一歩にもなる。
■日本グランプリ開催中の鈴鹿サーキットとリンクする熱狂。観戦もライブもグルメも満喫
4月4日(金)から6日(日)の3日間は、鈴鹿サーキットで開催されるF1日本グランプリを、お台場の大型スクリーンでリアルタイムに観戦できるパブリックビューイングを実施。
金曜はフリー走行1回目と2回目、土曜は3回目のフリー走行と公式予選、そして日曜には注目の決勝レースが中継される。現地のエンジン音、ピットの緊張感、ドライバーたちの駆け引き。すべての瞬間を東京で体感できる。
映像と音響によって再現される臨場感に、応援の声が自然と重なり合い、会場全体がまるで“第2の鈴鹿サーキット”のような一体感に包まれる。
レースの合間には、キッチンカーが並ぶ「WORLD FOOD CIRCUIT ZONE」で世界の味を堪能。イギリスの「フィッシュ&チップス」(1200円)は、外はサクサク、中はふわふわ。モルトビネガーをかければ、本場ロンドンの味わいが蘇る。
イタリアの「マルゲリータ(ホール)」(1300円)は、香ばしく焼き上げられた生地に、ジューシーなトマトととろけるモッツァレラ。タコス好きにはメキシコの「チョリソータコス(スモークチーズ+チェダーチーズトッピング) 」(1000円)がおすすめ。ピリッと効いたスパイスが、レースの熱気にぴったり。
ほかにも「クラシックチーズバーガー」(1200円)や、「レーシングレッドスムージー」(800円)など、目移り必至のラインナップ。ドリンク片手に、お腹までF1モードに染まっていく。
そして「TWILIGHT MUSIC ZONE」では、夕方から人気アーティストによるライブが連日開催。2日(水)のプレイベントで、MASHIHOのステージを皮切りに華やかな音楽フェスの幕があがる。
4日(金)は、Z世代に絶大な人気を誇る「FRUITS ZIPPER」と、注目のダンス&ボーカルユニット「CUTIE STREET」が登場し、フレッシュで勢いあるステージを展開。
5日(土)は、デビュー25周年を迎えた倖田來未が圧巻のパフォーマンスを披露し、日本のヒップホップシーンを牽引する「AK-69」が観客を熱狂の渦に巻き込む。
最終日6日(日)には「GENERATIONS from EXILE TRIBE」、「Def Tech」、「Zeebra」、「Red Eye」が登場。「Def Tech」は代表曲「My Way」で知られるユニットで、今年デビュー20周年を迎える。「Zeebra」は東京を代表するヒップホップ・アクティビストとして知られ、圧倒的な存在感でステージを掌握する。「Red Eye」は若手ラッパーとして頭角を現し、2025年には日本武道館での公演も成功させた。パブリックビューイングで高まったレース後の熱気はそのまま音楽ステージへと移り、観客たちは再び心を1つにする。スピードとサウンドが交差するこの空間は、F1フェスの1日を締めくくる特別な“クライマックス”となる。
■ホンダと歩んだ最後のシーズン、日本勢が挑む鈴鹿決戦のゆくえ
『F1 TOKYO FAN FESTIVAL 2025』と連動して盛り上がるF1日本グランプリ本戦も、今年は特別な意味を持つ。2025年限りでパートナーシップを解消するホンダとレッドブル・レーシングのコンビにとって、これが“ラスト鈴鹿”だ。
2019年から続いた黄金タッグで、63勝、ドライバーズタイトル4回、コンストラクターズタイトル2回という偉業を築いてきた二者。鈴鹿は、その集大成となる重要な一戦となる。
そして活躍が期待されるのが、地元・日本のヒーロー、角田裕毅。幼いころから憧れてきたホームコース・鈴鹿で、F1唯一の日本人ドライバーとして凱旋レースに挑む。昨年は10位入賞を果たし、日本人ドライバーとして12年ぶりの母国ポイント獲得という快挙を達成。今季は前戦の中国グランプリのスプリントで6位入賞を果たすなど、手応えは上々。ファンの大声援が背中を押す。
さらに見逃せないのが、チーム間のトップ争い。今季好調のマクラーレンを筆頭に、巻き返しを狙うメルセデス、反撃態勢を整えるフェラーリ、そしてラストイヤーで集大成を目指すレッドブル・レーシングが火花を散らす構図。そのなかで存在感を示そうとしているのがハースF1。日本人代表・小松礼雄がチームを率い、その動向にも注目が集まる。日本人の力が、さまざまな立場でF1の舞台を支えている。
2025年春、東京・お台場がF1一色に染まる。日常では出会えない“F1の世界”が、いま目の前に広がる。スピードに酔いしれ、音楽に揺れ、グルメに舌鼓を打ち、F1を知らなくても楽しめる発見があちこちに。音と熱気に包まれたこの場所で、F1に少しでも触れてみたら、きっとその魅力に惹き込まれるはず。
文=北村康行
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