3月26日(水) 23:50
クレジットカードを落としたとき、まず頭に浮かぶのは「暗証番号がバレてしまったらどうしよう」という不安ではないでしょうか。しかし、クレジットカード本体には暗証番号が記載されていません。拾った人が暗証番号を知るには、不正に推測するか、一緒に拾った持ち物から情報を得るしかないと考えられます。
そのため、単純な数字の羅列や誕生日、電話番号などは推測されやすいため、これらを暗証番号に設定するのは避けと方がよいでしょう。また、暗証番号をメモに書いて財布に入れておくことは危険です。財布ごと紛失した場合、暗証番号も一緒に知られてしまうリスクが高まります。
クレジットカードを紛失したと気づいたら、ためらわず直ちにカード会社に連絡し、利用停止の手続きを行いましょう。クレジットカードを紛失したまま放置すると、不正利用されるリスクは時間とともに高まるとされています。
多くの場合、カード会社は24時間365日体制で紛失・盗難の連絡を受け付けています。電話がつながりにくい場合もありますが、ウェブサイトやアプリから手続きができる場合もあるので確認してみましょう。
同時に、最寄りの警察署に遺失届を提出することも重要です。紛失したクレジットカードが発見された場合、警察から連絡が来る可能性があります。また、不正利用された場合、警察への届け出がカード会社からの補償を受けるための条件になっている場合もあるようです。
遺失届には、カードの紛失場所や日時、カードの種類などを記載します。これらの情報は、不正利用された場合の捜査にも役立つ可能性があるため、できる限り詳細に記載してください。
カード会社によっては、不正利用された場合の補償制度を設けている場合があります。紛失や盗難の連絡をした日から60日前までさかのぼって補償される場合が多いようですが、カード会社によって条件や補償範囲が異なる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
例えば、連絡が遅れたことで少額の不正利用が総額で10万円に達していた場合、全額補償とはならない可能性があります。また、暗証番号の管理に過失があると判断された場合も、補償を受けられないケースがあるようです。
クレジットカードの紛失は、不正利用による金銭的被害だけでなく、精神的な負担も大きいものです。万が一の事態に備え、カード会社や警察への連絡方法、補償制度の内容を事前に確認しておきましょう。また、日頃から暗証番号の管理を徹底し、不正利用防止策を実践することで、安心してクレジットカードを利用できる可能性があります。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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