3月26日(水) 19:30
小学校の入学準備グッズには、大きく分けて学校生活を送る上で必要なものと、学習をする上で必要なものがあります。学校や地域によって必要なものは異なりますが、一般的に必要と思われるものを見ていきましょう。金額は筆者の実体験に基づくものです。
学校生活に必要なものとして、次のものが挙げられます。
上靴約2000円
シューズ袋約500円
通学帽子約1000円
水筒約3000円
小学校では、授業で必要な学用品も多くあります。学校にもよりますが、授業中に指導がしやすいよう、指定の業者から購入するように言われることもあるでしょう。
筆箱約2000円
鉛筆・赤鉛筆約1500円
算数セット約3000円
鍵盤ハーモニカ約4500円
お道具箱約800円
クレヨン・クーピー約2000円
はさみ約800円
体操服(上下)約5000円
赤白帽子約600円
体育館シューズ約2000円
プール道具約4000円
これらを計算すると、約3万2700円となり、結構な金額になることが分かります。またこの他にも学年が上がるごとに、国語辞典や漢字辞典、絵具セット、リコーダー、習字セット、裁縫セット、彫刻刀などが必要となってきます。
学校での必需品とは少し異なりますが、入学式に参加するにあたって、子どもも大人もフォーマルウェアでドレスアップするのが一般的です。
キッズフォーマルウェア約1万円
親のフォーマルウェア約2万円
見てきた通り、小学校入学のタイミングでは多くのお金がかかります。
入学準備グッズを節約する方法はあるのでしょうか。ひとつの方法として「おさがり」があります。特に算数セットや鍵盤ハーモニカは低学年でしか使わない学校も多くあるので、きょうだいや譲ってくれる友人がいる場合は、おさがりを使用することが可能です。
筆者の場合、算数セットを上の子がきれいに使ってくれたので、下の子の時にはボロボロになっていた「計算カード」のみ追加購入することで節約できました。また筆者の知人は鍵盤ハーモニカを知り合いから譲ってもらい、口をつける部分のみ単品で購入して使っているという話も聞きました。
また、学校の必需品であっても「学校指定品」でなければ、より安価なものを購入して費用を抑えることができます。
筆者の子どもの学校の場合、体操服のシャツは校章入りのものだったので、学校指定の洋服店で購入しましたが、ズボンについては色指定のみだったので、通販で購入しています。そのため洋服店で購入するよりもかなり安く購入できました。
水着やタオルといったプール道具も、学校指定品でなくてもよいならば、授業開始直前の6月に購入するのではなく前年度の夏終わりに購入することで割引されていることもあり、安く購入できる可能性があります。
入学までに余裕がある場合は、このように前年度からセールの時期を狙って少しずつ用意しておくのもおすすめです。
家庭の経済状況によっては、入学準備グッズを一度に準備するのは金銭面で厳しいこともあるでしょう。
そのような場合、「就学援助制度」の利用ができます。学校教育法では「経済的理由によって、就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない。」とされており、就学のための援助を受けることができます。
その対象は、学費だけでなく学用品や給食費、修学旅行費用と幅広く、新入学児童生徒学用品費も援助の対象となっています。ただし地域によって援助を受けられる世帯の年収や援助額が異なるため、お住まいの市区町村の役場か学校に問い合わせるのがスムーズでしょう。学校によっては年度の初めに一律で申請書が配布されることもあります。
小学校の入学説明会で配布される準備リストを見て「こんなにたくさんあるのか」とびっくりした人は、きっと筆者だけではないはずです。
一度に学用品をそろえることは金銭面でも体力面でも大変なことが多いので、身近な人から学校に関する情報を聞ける場合は、早めに準備に取り掛かるようにしましょう。
文部科学省 就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級
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