【写真】記者に詰められる長谷川(堺正章)
香取慎吾が主演を務めるドラマ「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の最終回となる第11話が3月20日に放送された。一平(香取)はより良い町にするために自分は犠牲になろうとするが、そんな彼のことをお見通しな正助(志尊淳)は一平に寄り添おうとする姿が描かれた。彼ら2人ともが尊くて感動の涙があふれた。(以下、作品のネタバレを含みます)
■“選挙&ニセモノ家族ドラマ”完全オリジナル作品で新ジャンルのエンタメ誕生
本作は、主人公である“日本一の最低男”大森一平(香取)が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を笑いあり涙ありで描く、“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込んだ完全オリジナル作品となっている。
志尊淳が“最低男”一平の義理の弟であり、子ども2人を育てるシングルファーザー・小原正助を演じ、その正助の子どもである小原ひまりを増田梨沙、小原朝陽を千葉惣二朗が演じる。
■不祥事を起こした元テレビ局の報道マンの一平は政治家への転身を図る
テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるようにテレビ局を退社した一平。大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るものの仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っていた。
あるとき一平は、衆議院議員・黒岩鉄男(橋本じゅん)の公設第二秘書で、小学校時代からの幼なじみでもある真壁考次郎から助言を受け、政治家への転身を決意。次期区議会議員選挙に当選を目指して人生の再起を図る。
一平の他界した妹・陽菜(向里祐香)の夫であり、2人の子どもを育てながら保育士として働くシングルファーザーの義弟・正助一家を呼び寄せて同居することに。一平には裏で、家事や育児に取り組むことで生活者目線があるところを選挙でアピールするという“最低”な思惑があった。
一平からパワハラを暴露され、長谷川区長が会見中に胸を押さえて倒れてしまったことによって、世論は長谷川に対する同情ムードに。長谷川は次の区長選への出馬を断念すると宣言し、後継者として黒岩を指名。大江戸区長選には黒岩が立候補して一平と泥沼の闘いを繰り広げ、区長選は混迷を極めた。
■正助「大丈夫です、一平さん。わかってますから、みんな」
さらに区民からの出馬要請を受け、真壁(安田顕)が立候補し、誠実な人となりを見せ、高感度が上がる。一方、一平は真壁をこき下ろし、バラエティ番組のゴシップ暴露をネタに投票を煽り、「日本一の最低男」と言われるほどになる。一平は「やっぱり俺にとって、この家族はニセモノだった」と書き置きを残して家を出ていく。
真壁が真摯な姿勢で演説をし、それを聞いた一平が密かに泣いているところへ、退院したばかりの正助がやってくる。正助が感謝を述べると一平は「俺は何も。朝陽とひまりも都に預けちゃったし。邪魔だからさ、選挙に」とわざと悪態をつく。お見通しの正助はほほ笑んで朝陽とひまりからの預かりものを渡す。一平が見るとカラフルな文字で「大森一平」と書かれたたすきで、一平は「なんだよ…」と涙ぐむ。
正助はほほ笑んだまま「大丈夫です、一平さん。わかってますから、みんな。だから、何も心配しないで最後まで思い切りやりきってください」と穏やかに語りかける。一平が「何を?」と聞くと、正助は「青鬼」と答え、一平は驚く。
誰がバラしたかと問い詰める一平に「みんなです。みんな一平さんを心配して。だから大丈夫です。でも、約束してください。青鬼みたいに勝手に旅に出たりしないでください。帰ってきてください、絶対。約束です、兄さん」と言い、正助は一平の手に自分の拳を当てるのだった。
自分が犠牲になっても町のみんなの人生をより良いものにしたいと考える一平も、そんな一平の考えはお見通しで寄り添おうとする正助もどちらも尊く思えて感動の涙があふれた。
◆構成・文=入江奈々
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