3月26日(水) 1:20
まずは、美容室でのトリートメント料金の扱いを見ていきましょう。
基本的に、トリートメント代はシャンプー代には含まれていないようです。シャンプー中に「トリートメントしますか? 」と料金説明なく聞いてきた場合も別料金になる可能性があります。
公益財団法人全国生活衛生営業指導センターの「美容業に関する標準営業約款規程集」には「施術をしながらメニューの追加等がある場合には、追加するメニュー及びその料金を説明し、利用者の了解を得ることが必要です」と記載されています。
本来は美容師から追加料金の説明をする必要がありますが、もしなかった場合は、施術中でも「トリートメント代は別料金ですか? 」と聞いたほうがよいでしょう。
多くの美容室がインターネット上に店の情報を掲載しており、トリートメント料金をどのように扱っているかも掲載していると考えられます。
トリートメントだけでなく、シャンプーやブロー料金、ロング料金など、店によって追加料金がかかる場合があるため、併せて確認してください。
施術後に「聞いていなかった! 」とならないように、カウンセリング時に聞きたいことはすべて聞いておくことが大切です。ここからは、トラブルになる前にできることを見ていきます。
カウンセリングの際に「〇〇円以内でお願いします」とあらかじめ伝えておくと、高額なメニューを追加されることないと考えられます。
さまざまなオプションメニューがある美容室では、予算を明確にしておくことで、コストパフォーマンスが高い施術を受けられる可能性があります。
施術に入る直前に料金を確認すればトラブルが防げる可能性があります。合計金額を聞いて、少しでも「おかしいな」と思ったら、その場で内訳を聞いてみるとよいでしょう。
「美容業に関する標準営業約款規程集」には「営業者は、利用者が安心して利用するため、営業施設において提供する施術内容及び料金を表示するとともに、施術前にカウンセリングを行い、当日の施術内容及び料金を明示するものとする」と明記されています。
聞きにくいかもしれませんが、遠慮せず合計金額を確認するようにしましょう。
最後に、料金説明が不十分だった場合の返金交渉のポイントを見ていきます。
料金説明が不十分だった場合でも法的な返金義務はないため、返金できるかどうかは店によって判断が異なるようです。
適切な施術がされていれば、サービス後の返金は対応してもらえない可能性もありますが、料金説明を受けていなかった事実などを冷静に伝えてみるのもよいでしょう。
返金交渉するタイミングは、できるだけ早いほうがよいでしょう。一度お金を払ってしまうと、施術内容に納得したと思われてしまう可能性があります。
また、時間がたってからだとお互いの記憶も薄れてくるため、事実確認が難しくなります。面と向かって言いづらい可能性もありますが、話がややこしくなる前に伝えるようにしてください。
料金説明が不十分だった場合、施術後でも返金してもらえる可能性はありますが、サービスを受けた後だと言い出しにくい場合があります。後でいやな思いをしないためにも、カウンセリング時にきちんと料金を確認するようにしましょう。
公益財団法人全国生活衛生営業指導センター美容業に関する標準営業約款規程集(2019年2月改訂)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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