【写真】特典映像は豊川悦治×常盤貴子による「25年ぶりのリモート同窓会」SNSの普及によって、言葉がさまざまな形で交わされるようになった現代。恋人同士の思いを告白するのもメッセージで…という話はあたりまえになりつつある。だがそんな現代だからこそ、ふと頭に浮かぶのが豊川悦司・常盤貴子が主演を務めたドラマ「愛していると言ってくれ」のストーリー。「声が聞こえること」の大事さ、いとおしさ、その奇跡を、同ドラマが放送30年を迎える2025年にいま一度振り返りたい。
■豊川が熱い思いを込めて演じた「愛していると言ってくれ」
「愛していると言ってくれ」は、豊川の代表作であるドラマタイトル。常盤とのW主演という豪華さも話題を呼び、主題歌であるDREAMS COME TRUEの「LOVE LOVE LOVE」も大きくヒットしたことで知られている。
最高視聴率28.1%を記録するなど、多くの視聴者から愛された同作。そのクオリティーを支えていたのは、主演キャストも含めた制作陣の強い熱意だった。
2023年に放送されたバラエティー「日曜日の初耳学」(TBS系)に出演した際、同ドラマに触れた豊川は企画段階から制作に参加していたことを告白。脚本を担当した北川悦吏子、プロデューサー・貴島誠一郎とともにかなりのやり取りを繰り返し、特に北川とはファクスで頻繁に細かな意見交換をしていたという。
その熱意は作品に大きな影響を与えており、たとえば当初のシナリオでは耳が聞こえないのは常磐演じるヒロイン・紘子の方だった。しかし、豊川は耳が不自由なのは自分が演じる晃次の方が良いと提案。「耳が聞こえない女の子をかわいそうに書き、視聴者の涙を誘う」といったストーリーではなく、あえてその設定を男側に移す斬新なストーリーを狙ったようだ。
恋愛ドラマの“よくある”人物の書き方を嫌った豊川の案は、北川や貴島を大いに悩ませた。北川としては「常盤を守る格好良い豊川」を書こうと考えていたストーリーから大きな変更を余儀なくされたわけだが、そうして書き直したストーリーが傑作として世に評価されるのだから面白い。
シンプルに誰かのおかげで生まれた話ではなく、役者もスタッフも一丸となって作り上げた「愛していると言ってくれ」。その熱量と苦悩が、さまざまなカットと脚本に表れているということだ。
■豊川と常盤がW主演を務めた純粋で繊細なラブストーリー
「愛していると言ってくれ」最大の特徴は、新人画家・晃次の耳が聞こえないという点だ。フレッシュで天真爛漫な紘子が無垢な愛情を向けても、晃次の耳と幼少期から歩んできた孤独な人生経験という壁がそれを阻む。声も思いも届きそうで届かない、見ている側の心を歯がゆく揺さぶるラブストーリーになっている。
表参道という街のど真ん中に生えていたリンゴの木を見つけ、何度もジャンプで採ろうとしていた紘子。その様子を喫茶店から見ていた晃次は、長身を生かしてリンゴをスッと取って紘子に渡す。奇妙な出会いを果たした2人は、数日後に公園の野外ステージで再会を果たす。
晃次の謎めいた人柄に魅力を感じ、徐々に引かれていく紘子。もっと晃次のことを知りたいという一心で手話まで勉強する“健気なヒロイン”像もまた、同作を語る上で外せない。
長い孤独でふさいでしまった晃次の心、紘子の若さゆえの揺らいでしまう心。それぞれをリアルに書いた同作は、わざとらしいエンタメがないゆえにドラマチックな展開が輝いている。
同作は2025年には放送30年の時を経て、初のBlu-rayが2月26日に発売。ドラマ本編全12話に加え、「愛していると言ってくれ 2020 特別版 豊川悦司&常盤貴子 25年ぶりのリモート同窓会」を含む特典映像や、北川によるメーキング・ダイアリーが掲載されているブックレットも見逃せない。
「リモート同窓会」は豊川と常磐によるリモート対談で、撮影時のエピソードや手話に関する裏話をこぼす。便利になったがゆえに思いを伝えることが難しい“今”を語った貴重な映像となっている。
メールで簡単に思いを伝えられるようになった現代だからこそ、改めて輝きを見せる「声が届かない2人」の物語。見終わった後はきっと大事な人に会って声を聴きたくなる…。「愛していると言ってくれ」は、そんな名作なのだ。
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