3月24日(月) 0:50
お風呂場の換気扇の消費電力はメーカーや換気扇の種類によって異なりますが、一般的に10ワットから20ワット程度です。また、電力プランによっても換気扇にかかる電気代は変わってきます。
最新型の24時間対応の換気扇では消費電力が5ワット以下のものもあり、1日中つけっぱなしにしていても電気代を安く抑えることが可能です。
お風呂の換気扇にかかる電気代を計算してみましょう。
換気扇の電気代は以下の計算式にて算出できます。
電気代 = 換気扇の消費電力(kW)× 換気扇の稼働時間(時間)× 電力プランの料金単価(円/kWh)
表1は、上記の計算式を使って換気扇の電気代を算出したものです。電力の料金単価は経済産業省資源エネルギー庁の「電気料金平均単価の推移」から「料金単価34円/kWh(2022年度)」を採用しました。
表1
消費電力/時間・日数 | 1日あたりの電気代 | 1ヶ月の電気代(30日) |
---|---|---|
0.005 kW(5W) | 4.08円 | 122.4円 |
0.01kW(10W) | 8.16円 | 244.8円 |
0.02kW(20W) | 16.32円 | 489.6円 |
0.03kW(30W) | 24.48円 | 734.4円 |
経済産業省資源エネルギー庁「電気料金平均単価の推移」を基に筆者作成
換気扇のつけっぱなしで、具体的にいくらになるかは以下の手順で計算してください。
1.換気扇のメーカー・型番を調べる
2.換気扇の型番から消費電力を調べる
3.電気料金の検針票から料金単価を調べる
4.1日の電気料金を計算する(消費電力 × 24時間 ×電力単価)
5.30日間の電気料金を計算する(1日の電気代 × 30日)
換気扇をつけっぱなしにしておくことで、多くのメリットを得ることが可能です。雨が多い日本では室内に湿気がたまりやすく、湿気が乾燥できないまま日数が経つとカビやにおいの原因となります。
一方、休みなく換気扇を回し続けることで生じるデメリットもあります。換気扇を24時間つけっぱなしにした場合のメリットとデメリットを確認してみましょう。
換気扇をつけっぱなしにするメリットは以下のとおりです。
●湿気を乾燥させる効果がある
●カビやにおいの定着を防ぐ
●壁や天井の劣化を防ぐ
●ほこりや花粉などの汚れを排出する
●空気を新鮮に保てる
換気扇をつけっぱなしにすることで、湿気によるカビの定着や壁や天井の劣化を防げます。2003年以降の建物の建築には24時間換気システムが義務づけられています。停止できない換気システムも存在することから、換気の重要さを理解できるでしょう。
常に汚れた空気を外に排出し、室内を新鮮で乾いた状態に保つことが、換気扇を24時間稼働させる最大のメリットです。壁や天井の品質を良好に保ち、住宅の維持費削減にもつながるのです。
換気扇をつけっぱなしにするデメリットは以下のとおりです。
部品や本体の消耗を早める可能性がある
ほこりや汚れがたまりやすくなる
音が気になる人がいるかもしれない
エアコンの効果が低減して電気代がかかる
換気扇をつけっぱなしにしておくと消耗が早まり、換気扇の交換費用が生じるかもしれません。また、換気扇によって空気が外に逃げると、エアコンの効果が薄れ余計な電気代がかかるおそれもあります。
お風呂の換気扇は毎日つけっぱなしでも、電気代の負担は大きいものにはならないようです。換気扇をつけっぱなしにしておけば、室内を快適な状態に保ち、壁や天井の劣化を防げます。
しかし、24時間換気扇を稼働し続ける場合、消耗が早まるデメリットもあります。メリットとデメリットを把握したうえで、換気扇を上手に活用していきましょう。
経済産業省 資源エネルギー庁 電気料金の変化
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
エアコンの「電気代」と灯油ストーブの「灯油代」、1ヶ月でいくらかかる?