3月22日(土) 20:00
クレジットカードの「署名」とは文字通り、クレジットカードの署名欄に自分の氏名を書くことです。
クレジットカードを持っていると、カードに付帯した国際ブランド(Visa、MasterCardなど)の加盟店でカード払いができますが、署名がないと支払いができないケースがあります。
加盟店は署名なしのクレジットカードによる決済を拒否する権限があるため、スムーズにカード決済をするには事前に署名をしておく必要があります。
クレジットカードの署名は、利用者が本人であることを示すもので、署名があって初めてクレジットカードでの売買は成立します。
クレジットカードの不正利用による損害は、調査により第三者による不正と認められた場合、クレジットカード会社の補償を受けられることがありますが、署名をしていないことは「カード利用規約」に違反しています。利用者の過失によって不正利用が発生したと判断され、補償されない可能性がある点に注意が必要です。
逆に、署名欄に署名してあれば、仮に不正に利用されたとしても、伝票の控えのサインとカードの署名を照合することで、本人が使用していないことを証明できます。
前記のとおり、クレジットカードで買い物をするためにも、不正利用があったときに補償を受けるためにも署名が必要です。署名欄が空欄のクレジットカードを持っている人は、速やかに署名をしましょう。
ただし、署名をするにあたってはいくつかの注意点があります。
クレジットカードの署名に使う言語には、特に指定はありません。漢字でもひらがなでもローマ字でも問題ありません。
ただし、海外でのカード利用が多い人は、不正利用を未然に防ぐためにも、画数が多く筆跡をまねることが難しい漢字を、フルネームで書くのが無難でしょう。
クレジットカードに署名しようとしてミスしてしまった場合、修正液で消したり、取り消し線を引いて書き直したりしてはいけません。書き直しが認められると、第三者が書き換えても分からなくなってしまうためです。
署名欄の記入内容を間違えて書き直す場合は、クレジットカードの再発行が必要になるため、速やかにクレジットカードを使用するためにも記載ミスをしないように注意が必要です。
クレジットカードは署名欄にサインをすることが利用規約で定められており、署名がないと規約違反という扱いになる場合があります。署名がない状態でカードを不正利用されても補償されない可能性もあるため、カードを受け取ったら速やかに署名をしましょう。
署名欄へのサインに使う文字は、「漢字」「ローマ字」「ひらがな」「カタカナ」などどれでも構いませんが、不正利用を防ぐためには漢字を選択するのがおすすめです。
また、店頭でカード決済するときに署名とサインの照合がスムーズにできるよう、支払時のサインは署名欄と同じ内容を記載しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
財布を拾ってくれた人に「お礼に10万円払え」と言われた! 本当に払う必要はある? 元警察官の筆者が解説!