女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「義実家・家族」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2020年3月19日記事は取材時の状況)
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多くの祖父母にとって、孫は宝物のような存在で生きがいとなっているのではないでしょうか。
でも、なかには何人も孫がいるのに特定の子だけをかわいがるケースもあるようです。
美人で優秀な姉とすべて普通の自分
「私には1つ年上の姉がいて、子供はおたがい女の子で同い年なのですが、両親がかわいがるのは姪っ子だけ。同じ孫なのに……」
そう話す佐野芽美さん(仮名・43歳/飲食店パート)ですが、実は彼女自身も両親から愛情をそそいでもらえなかったと感じています。
「姉は小さいころから地元でも美人と評判で、しかも学校の成績もトップクラスで両親にとっては自慢の子供でした。それに比べて私は容姿も成績も可もなく不可もなくといったレベル。家族の中心はいつも姉で、私には全然かまってくれませんでした」
姉には小学校のころから家庭教師がいて、ピアノやバレエ、水泳など興味を持ったものは次々と習わせてくれたとか。一方、芽美さんは個人経営の地元の小さな学習塾に通っていた程度で、習い事はほとんどさせてもらえなかったそうです。
「父も母も姉を誉めることはあっても叱ることはほとんどありませんでした。姉とケンカになっても、ちょっかいを出してくるのは毎回あっちなのに、怒られるのはいつも私だけ。
両親から虐待を受けたわけでもなく、一応大学まで行かせてもらいましたが『芽美は自分の好きなようにしなさい』と良く言えば放任主義。いつまでたっても関心の対象は姉だけで、私のことはどうでもよかったんだと思います」
娘のお年玉は姪っ子の10分の1
実際、姉は難関大に現役合格を果たし、卒業後は大手企業に就職。同じ職場で出会った人と結婚し、出産を機に専業主婦となります。
芽美さんもほぼ同じ時期に大学時代から交際していた相手とゴールイン。出産も同時期だったので子供や育児の話をしたり、仲良しにはほど遠かったものの険悪というほどでもなかったそうです。
「いろいろと思うところはありましたが、大人ですし、事を荒立てても仕方ないですから。
けど、両親の対応は相変わらずで、子供にオモチャや洋服などを買い与えるのは姪っ子ばかり。いくら娘が話しかけてもあまり相手にしてもらえず、だんだん『おじいちゃんとおばあちゃんのところには行きたくない』と言い出すようになりました。
お年玉だって向こうは3万円もらっていたようですが、娘は3000円。こういうことは言いたくないですが、あまりに差をつけすぎですし、私のせいで娘まで差別されるのは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。夫は私と両親の関係も知っていたので、家族で話し合ったうえで実家とは少し距離を置くようにしたんです」
ワガママ娘に育った姪っ子は私立高校の内部進学に失敗
ところが、子供が高校に進学したあたりから、実家から「孫に会いたい」としきりに連絡が来るようになります。
「姪っ子は両親や姉夫婦から甘やかされた結果なのか、手のつけられないワガママ娘に育ってしまったんです。
中学生になると夜遊びを繰り返し、補導されたことも何度かあったとか。小学校からエスカレーター式の私立に通っていましたが、姉と違って成績は良くなかったらしく、素行不良もあって内部進学ができなかったんです。なんとか入った高校も定員割れの底辺校ですぐに学校を辞めてしまったと聞きました。
その点、ウチの子は中学では生徒会役員を務め、高校も県内では上位の進学校です。それで両親も手のひらを返したように、すり寄ってきたんでしょうね(笑)」
手のひらを返す両親…
両親はこれまでの態度を詫びることもなかったため、「許すとか関係を改善させる以前の問題」と芽美さん。たしかに、これまで受けた仕打ちを考えれば、虫が良すぎるというものです。
親や祖父母だって人間ですから、子供や孫に等しく愛情を注ぐのは難しいのかもしれませんが…成績や容姿で子・孫への態度を変えるのは、愛情とすら呼べないでしょう。
<文/トシタカマサイラスト/ただりえこ>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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