フランソワ・オゾン監督最新作「WHEN FALL IS COMING(英題)」が、「秋が来るとき」の邦題で、5月30日から公開されることがわかった。あわせて、場面写真、日本公開に向けてのオゾン監督からのメッセージ(https://youtube.com/shorts/bLaWzEbyDNM?feature=share)が披露された。
オゾン監督の子どもの頃の思い出から着想を得て製作された、自然豊かなフランス・ブルゴーニュの秋を舞台にした人生ドラマ。主人公は、80歳のミシェル。パリでの生活を終え、人生の秋から冬に変わる時期を自然豊かなブルゴーニュの田舎で一人暮らしをしている。秋の休暇を利用して訪れた娘と孫に彼女が振る舞ったキノコ料理が引き金で、それぞれの過去が浮き彫りになっていく。人生の最後を豊かに過ごすために、ミシェルはある秘密を守り抜く決意をする――。
舞台は、実際にオゾン監督が幼少時に毎年訪れていたブルゴーニュ。主人公ミシェルを演じたのは、映画、舞台でも活躍するベテラン女優エレーヌ・バンサン。その親友役に、ジョジアーヌ・バラスコ。その息子役にサン・セバスティアン映画祭で助演俳優賞を受賞したピエール・ロタン。「スイミング・プール」のリュディビーヌ・サニエも2003年以来、約22年ぶりにオゾン作品に出演している。
ミシェルは自然豊かで静かな田舎での一人暮らし。休暇で訪れる孫と会うことを楽しみに、家庭菜園で採れたにんじんをスープにし、デザートは自作のケーキ、そして秋の気配が色づく森の中を親友とおしゃべりしながら散歩する。そんな穏やかでささやかな生活を守り抜くため、最後の人生を自分らしく生き抜くために受け入れた、ある秘密とは?美しいブルゴーニュの景観の中、80歳のミシェルが後ろめたい過去を抱えつつも人生の終盤を生き抜く強さ、そして親友をお互いに信じ合う絆と愛情を繊細に、時にドラマティックに描き出す。
オゾン監督は「とにかく、作品を楽しんでください。着想は、わたしが子どもの頃の思い出です。家族が集まった食事で、森で摘んだキノコを振る舞ったおばがいたのです。話の続きは観てのお楽しみ。気に入ってもらえるといいな。また皆さんと会えますように」とメッセージを寄せている。
5月30日より新宿ピカデリー、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開。
【作品情報】
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秋が来るとき
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