3月19日(水) 17:10
亡くなった人のマイルが相続可能かどうかについては、航空会社によるようです。
例えば全日本空輸株式会社(ANA)の場合は、ANAマイレージクラブ会員規約第21条に「会員が死亡した場合、法定相続人は、会員が積算していたマイルを、所定の手続きが完了した時点で有効な範囲で承継することができます」と記載されています。
日本航空株式会社(JAL)の場合も、JALマイレージバンク一般規約第14条に「会員が死亡した際、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能です」と記載されているように、日本国内の航空会社では、マイルを相続できるケースが多いと考えられます。
ただし、被相続人が航空会社の会員であった場合に限るようです。今回の事例のように「亡くなった父が50万マイルを保有していた」ということであれば、会員であったかどうかを確認するとともに、航空会社の規約をチェックしてみるといいでしょう。
航空会社によっては「分割相続はできない」などの注意点も記載されているので確認が必要です。
マイルを相続する際にどのような手続きが必要かについては、各航空会社のホームページを確認しておきましょう。
申請書や退会届などをダウンロードして必要事項を記載し、必要書類とあわせて郵送する場合もあるようです。必要書類には被相続人が亡くなったことや亡くなった日が分かるもの、相続人の続柄を確認できる戸籍謄本のコピーなどを用意する必要があるため、早めに確認しておきましょう。
また、パスポートや運転免許証など、相続人本人であることを証明するための書類のコピーを提出する場合もあります。
今回の事例では「父が亡くなってから3ヶ月たっているがマイルを相続できるのか?」という点に関しては、マイルには相続できる期限が定められている航空会社もあります。
例えば、ある航空会社では、被相続人が亡くなってから6ヶ月(180日)以内とされています。
ほかにも「相続したマイルの有効期限は手続き完了日の36ヶ月後の月末まで」と定めている航空会社あるため、そのことを踏まえたうえで早めに手続きすることをおすすめします。また、手続きが完了するまである程度の時間を要する場合もあるため注意が必要です
航空会社によって異なりますが、故人が保有していたマイルは相続できるケースが多いようです。今回の事例のように「亡くなった父が50万マイルを保有していた」ということがあれば、確認してみるといいでしょう。
マイルを相続する際の手続きについては航空会社によって異なる部分もあるため、事前に調べておくことをおすすめします。
また、マイルを相続する場合には、申請期限に注意しましょう。日本の航空会社では「被相続人が亡くなってから6ヶ月以内」というケースが多いようなので、今回の事例だとまだ間に合う可能性はあります。詳細を確認してみましょう。
全日本空輸株式会社(ANA)ANAマイレージクラブ会員規約 第5章 会員資格の終了 21条 会員の死亡
日本航空株式会社(JAL) JMB一般規約 14条 合算不可
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
【関連記事】
「お父さんの遺産はお母さんが全部相続すれば相続税が安くなる」は、正しい?正しくない?二次相続ってなに