ポン・ジュノ監督『ミッキー17』は“ハラハラするけど笑える”映画に

「ミッキー17」メイキング写真より、ポン・ジュノ(中央)とロバート・パティンソン(右隣)

ポン・ジュノ監督『ミッキー17』は“ハラハラするけど笑える”映画に

3月18日(火) 3:00

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『スノーピアサー』『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督最新作『ミッキー17』が3月28日(金)から公開になる。ポン監督はこれまでも様々なジャンル、語り口の新作を披露し、観客を驚かせ続けてきたが、本作も予測不可能なドラマが描かれる。キャリア最大のスケールでこれまでの集大成となる傑作が誕生した。

ポン・ジュノ監督は1969年生まれ。映画学校で学びながら短編作品を手がけて注目を集め、2000年に『ほえる犬は噛まない』で長編デビュー。その後は『殺人の追憶』(2003)、『グエムル-漢江の怪物-』(2006)と韓国の映画興行記録を塗り替える大ヒット作を手がけ、2013年には『スノーピアサー』で海外に進出した。

2019年には『パラサイト 半地下の家族』が世界的に大ヒット。カンヌ国際映画祭の最高賞、アジア映画として初めてアカデミー賞(R)作品賞に輝いた。

ポン監督の作品はサスペンス、アクション、家族ドラマ、近未来ドラマなど複数のジャンルのテイストが融合しているが、どの作品も緻密なキャラクター表現と、笑いがふんだんに盛り込まれている。中でもコメディの描写は緊張感やハラハラする場面にも登場し、観客は極度の緊張感を感じながら思わず笑ってしまったり、極限状態に置かれる人間の剥き出しの感情やちっぽけさを“笑い”を通じて感じたりする。

ハラハラするけど笑える、笑った先に深いドラマがある。そんな奥行きのある描写もポン監督作品の見どころのひとつだ。

『ミッキー17』でも主人公は人生失敗だらけのダメダメ男で、過酷な環境に放り込まれて死んではまた生き返らされる仕事に従事しているが、その描写には思わず笑ってしまう。さらに17番目のミッキーの前に、なぜか18番目のミッキーが出現したことで、ミッキー17はパニックに。ポン監督はこの混乱も、緊迫感のあるドラマとして描く一方で、笑えるコメディとしても描いている。

単なるギャグではなく、キャラクター描写や状況をさらに効果的に見せるために繰り出される笑い、予測不可能な展開とセリフ……ポン・ジュノ監督が得意とする"ブラックな笑い”が本作では最高レベルで次々と出現。緊張感を感じながら思わずニヤリとしてしまう場面の連続だ。

『ミッキー17』
3月28日(金) 公開
mickey17.jp
(C)2025 Warner Bros. Ent. All Rights

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