パニック障害は、強い不安や恐怖を感じる発作(パニック発作)が突然起こる精神疾患の一つ。富山在住のデザイナー・種真希さんがその闘病体験を漫画化した「パニック障害ですが、何か?」が、2025年3月13日に電子書籍として発売された。
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WEBでも連載され反響を呼んだこの作品から一部抜粋し、漫画に込めた思いなどを種さんに聞いてみた。テーマは「パニック障害と診断されて」。
■「パニック障害と診断されて」
最初の発作から4年、体そのものには異常がみられない原因不明の体調不良が、心の病「パニック障害」と診断された。













さっそく薬(向精神薬)が処方された。しかし、それで問題が解決したわけではなかった。「不安な時に薬を飲んでください」と言われたのだが、不安が全くない状態からいきなり発作が起きるんだから、いつ飲んだらいいのかわからない。









種さんは医者に聞かずにネットで検索してみたが…これがまずかった。向精神薬を使って酩酊する人が集まるサイトにたどり着いてしまい、「これは危ない薬」と勝手に偏見を持ってしまったのだ。結局、種さんが取った行動とは…。


■「不安な時に飲む薬」を服用すること自体が不安に
薬を飲むタイミングを、あらためて確認しようとしなかったのだろうか?「お医者さんに『不安な時に飲んでください』と言われ、薬袋にも『服用:不安な時』と書いてあったので、これ以上お医者さんに何を聞けばいいかわからず…(苦笑)。おまけに『薬がなくなったらまた来てください』と言われていたので、以降、通院も全くしてなかったです(笑)」
さらに「『吐き気が出た時』や『身体がおかしくなった時』などと書いてあればわかりやすかったのですが、この薬自体が『発作を予防する』こともできるので、その書き方(伝え方)になったんでしょうね。これも漫画の読者様に教えてもらって、本当に助かりました」
もともと向精神薬に対してはあまりいいイメージがなかったそうで、「『不安な時に飲む薬』を服用することが不安という、本当に意味がわからない状態になっていました(笑)」
■病名がわかったことで考え方が変わった
薬を飲まないため、結局発作は続いていた。「頻度は少なくなったものの、相変わらず薬が飲めないので、突然出る発作には常におびえていました。ただ、発作時に『これはこういう病気だ』という風に『頭の中で理解』し、『周りに説明』ができるようになりましたね。ただ私の場合はまだこの時に薬をちゃんと使えてなかったので、『理解ができているだけ』で、地獄な状態は変わらずでしたが…(笑)」
そして、薬の服用の大事さを訴える。「病院で診断されて、薬をもらい、正しく飲めばこの発作もちゃんと抑えられるので、似たような症状や経験のある方は本当に無理せず、ぜひ、心療内科に行ってみてほしいです」

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。似た症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含むため、閲覧にはご注意ください。
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