3月15日(土) 20:10
クレジットカードの年会費をポイント還元率に絞って比較すると、年間利用額ごとの年会費無料と有料のカードの還元額は、表1の通りです。
年会費無料のクレジットカードは、おもに一般カードと呼ばれます。学生や専業主婦でも審査に通りやすく、コストをかけずに作成できることが特徴です。また、利用限度額が低く設定される傾向にあります。
年会費無料のクレジットカードが向いているケースは「カードの利用頻度が少ない場合」や「優待や付帯サービスが不要の場合」です。最近では、年会費無料でもポイント還元率が有料カードと同等の場合があり、気軽にポイントをためられるでしょう。
年会費無料のクレジットカードの注意点としては、永年無料でない限り、利用額や年齢などの条件によって途中から年会費が有料になる可能性があります。また、ETCカードや家族カードなどの追加カードの発行に費用がかかる場合もあるので、利用規約を事前に確認してください。
クレジットカードにはステータスがあり、高くなるほど年会費が上がります。上位ランクのクレジットカードでしか得られないサービスや特典が充実していることも魅力の1つです。
年会費有料のクレジットカードが向いているケースは「海外旅行や出張が多い場合」や「クレジットカードの利用頻度が高い場合」です。特典として空港ラウンジの利用や手荷物配送サービスなどがあるケースが多く、ライフスタイルによっては年会費以上のメリットが得られます。
また、年会費有料のクレジットカードは無料のカードに比べて還元率が高めであるため、普段の買い物で年会費分以上のポイント還元が得られる場合はお得になるでしょう。
ただし、年会費有料のクレジットカードは、年間利用額が高いほど特典が充実しており、一般カードに比べて新規発行前の審査が厳しくなります。ブラックカードはカード会社からの招待が必要とされており、通常の申し込みはできないため注意してください。
クレジットカードは、ポイント還元率、年間利用金額に応じた割引や特典、自分がよく使う店舗でお得に使えるかどうかを基準に選ぶことが大切です。
中には、年会費無料でもポイント還元率が高いカードもあるため、自分のライフスタイルや利用状況に合ったカードを選ぶことでお得に買い物ができるはずです。まずは、自分の年間利用額を把握して、各カード会社の還元率や特典を比較しましょう。
年会費無料のカードよりも有料のカードを選んだ方がお得かどうかは、年間利用額とポイント還元率で判断できるようです。年会費無料のカードはコストをかけずに気軽に作成でき、年会費有料のカードはコストがかかるものの特典や付帯サービスが充実しています。
クレジットカード選びは、ポイント還元率以外にも、各カード会社の特典がライフスタイルに合っているかを総合的に判断しましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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