『連続ドラマWI, KILL』ポスタービジュアル
3月16日(日) 3:00
WOWOWと松竹・松竹京都撮影所がタッグを組んだ初の完全オリジナル大型企画『連続ドラマWI, KILL』(読み:アイキル)のメインキャストが発表された。
本作のテーマは「生きる」(I kill/斬る)。天下分け目の戦い・関ヶ原の合戦から35年後。移りゆく時代の中でようやく平和な世を取り戻しつつあった日本に突如現れた、人を襲い喰らう化け物。「群凶(Gun-kyou)」と呼ばれるそれらに囲まれた極限の世界の中で、血の繋がらない娘・トキを守るために立ち向かうひとりの女性・お凛(木村文乃)と、全てを失い絶望しながらも自らの生い立ちを知るべく旅をする男・士郎(田中樹)を描く。緊迫した生存劇の中で繰り広げられる様々な人間ドラマを通して、現代の人々に本来の「生きる」意味を問いかける。
海外マーケットも視野に入れた意欲作である本作では、気鋭のクリエイターと数々の名作を長年生み出してきた松竹京都撮影所の職人スタッフがコラボレーション。伝統的な様式美と、新たな映像表現の融合に挑戦する。脚本は、映画『正欲』や『前科者 -新米保護司・阿川佳代-』など、社会的抑圧や差別の中で生きる女性を描いた作品を多く生み出してきた脚本家・港岳彦。その他にも、今注目の脚本家・ばばたくみ、川滿佐和子が参加し、港を中心にこの壮大なオリジナル企画に挑んだ。
そして、ポルト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞し、スタイリッシュな映像表現を国内外で高く評価されるヤングポールがメイン監督を務め、もうひとりの監督として、ダイナミックな映像とアクション、人間ドラマの演出に定評のある服部大二監督が参加。特殊造形を担当するのは、『シン・ゴジラ』等、日本映画界の特殊造形でトップを走る百武朋。さらに、2012年『最後の忠臣蔵』、2022年『燃えよ剣』で日本アカデミー賞最優秀美術賞受賞を受賞した原田哲男が美術を担当する。
新たにアナウンスされたのは、お凛が本当の我が子のように想う大切な存在・トキ役に田牧そら。群凶と対峙するシーンでは本心から怖かったと語り、お凛にとっての“生きる意味”とも言える本作の象徴的な役どころに体当たりで挑戦した。そして、お凛の母親であり冷徹な忍びの頭領・氷雨役には富田靖子。当初、氷雨のイメージを聞いた時から木村は「富田さんに演じていただけたらいいな」と思っていたという。とあるシーンで木村は、富田の発する氷雨の台詞に鳥肌が立つほどの恐ろしさを覚えたそうで、「いい意味で、富田さんの氷雨は、お芝居の上でトラウマになるぐらいの役どころ」と語る。
また、お凛とトキとともに平和に暮らしていた医師・源三郎役に高橋克実。大河ドラマ『べらぼう』、連続テレビ小説『虎に翼』など、話題作へ出演が続くベテランながら、新たな映像表現を模索する本作のスタッフ陣の熱量に「一から作り上げるモノづくりの原点回帰を感じた」と語る高橋。平和な日常が崩れ、お凛とともに群凶から必死で逃げることとなる源三郎だが、彼もまた秘密を抱えていた。
さらに、幕府が組織した群凶討伐衆を率いる剣術の達人・十兵衛役に山本耕史。これまでに数々の時代劇作品に出演し、サバイバルスリラー作品を愛好するという山本。愛する両ジャンルの融合とも言える作品だけに当初はある種の不安を抱えながらクランクインしたというが、“群凶”の細部に至る設定や作り込みに、リアリティや芸術性を見たという。また、木村、田中がともに「印象的だった」と述べた、山本演じる十兵衛と田中樹演じる士郎との壮絶な立ち回りシーンなど、山本ならではのアイデアやこだわりが反映された気迫の殺陣にも注目だ。
併せて、ポスタービジュアルが公開。群凶が蔓延る過酷な世界の中でも凛々しく前を見据えるお凛。一方、人の意識を持ったまま群凶になってしまい、過去を持たず苦しみを抱える“半群凶”の男・士郎。不敵な笑みを浮かべる十兵衛らの一筋縄ではいかない登場人物たちとともに、お凛のゆるぎない強さ、士郎の哀しさと美しさを感じさせるビジュアルとなっている。
<作品情報>
『連続ドラマWI, KILL』
5月18日(日) 22:00放送・配信スタート(全6話)【第1話無料放送】
脚本:港岳彦、ばばたくみ、川滿佐和子
監督:ヤングポール、服部大二
音楽:フジモトヨシタカ
出演:木村文乃、田中樹、田牧そら、富田靖子、高橋克実、山本耕史 ほか