私には幼稚園に通っている3歳の息子がいます。赤ちゃんのころからよく熱を出していて、幼稚園に通い出したことで、さらに熱を出すようになりました。他の子より熱を出すのか、お休みするたびに言われる、副園長先生からの何気ないひと言にいつも引っかかっていました……。
副園長先生の言葉にモヤモヤ
風邪が長引きがちな息子。よく中耳炎にもなるので、通院のため幼稚園をお休みすることもあります。いつも門であいさつをする副園長先生。やさしい先生なのですが、息子が長く休んでいると、私に「なんで休んでいたの?」と聞いてきます。
ある日お迎えに行くと、いつものように副園長先生が門に立っていました。前日に中耳炎で休んでいたので、また休んだ理由を聞かれ、私は「中耳炎です」と答えました。
息子を連れて帰りのあいさつを済ませ、門に行くと、また副園長先生に呼び止められ、副園長先生が「もう風邪引かないよ。休むのダメよ」と言い、息子は黙ってうなずきました。私は副園長の発言にモヤモヤしつつも、あいさつを済ませ、園をあとにしました。
救世主、現る
入園して半年以上が経過。相変わらず息子は風邪を引きやすく、休むたびに言われる副園長先生からのひと言に私は嫌気が差していました。ある日、再び中耳炎で休んだ息子。すっかり元気になったので、登園すると、朝から副園長が「もう風邪引かないよ。休まないよ」とひと言。
するとたまたま通りがかったママ友が、「風邪治すの頑張ったね。◯◯くんだって好きで風邪引いてるわけじゃないもんね」と言ってくれたのです。副園長先生は苦笑いし、何事もなかったように他の保護者と園児にあいさつをしていました。
ママ友のひと言で長くモヤモヤしていたことが、すっきりしました。この出来事をきっかけに、「もう風邪引かないよ」と言われることはなくなりました。あとでママ友にお礼を言うと、「実はうちの娘もよく言われてモヤモヤしてたのよ」とのこと。副園長は悪気はなかったとは思いますが、息子が風邪に罪悪感を抱かないか心配していた私から見ると、ママ友の心強いひと言が多くの園児の心を救ったと思えてなりません。私も言葉には気を付けようと思います。
著者:宮﨑るか/30代女性・主婦。2020年生まれの男の子ママ。やんちゃであざとい息子と賑やかな毎日を過ごしている。育児の合間に、インテリアや育児グッズの記事をメインに執筆中。
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
監修者・著者:助産師 松田玲子 医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
【関連記事】
「今の状態なら…」保育士が続々と辞める保育園についに役所の職員が!→すると園長がありえない対応を
「また発熱?」朝は元気なのに1カ月連続で保育園から迎え要請→受診でまさかの事実が…園で一体何が?
「何がダメだった?」園長先生から衝撃の一言→面接からの帰り道に頭に浮かぶのは…