3月15日(土) 21:10
結論からいうと、クレジットカード会社は審査に落ちた具体的な理由を教えてくれません。
しかし、審査に影響を与える要素はいくつか共通しているため、それらを把握することで原因を推測することは可能です。
例えば年収、職業、勤続年数などの申し込み情報や、過去のクレジットカードやローンの支払い履歴、既存の借り入れ状況などが主な審査ポイントとなります。
クレジットカードの審査に落ちる原因として、以下のような点が考えられます。
1. 信用情報に問題がある
クレジットカード会社は、申込者の信用情報を「信用情報機関」から確認します。
過去にカードやローンの支払いを延滞した履歴があると、審査で不利になる可能性が高いです。特に、長期間の滞納や強制解約の履歴(いわゆる、ブラックリスト入り)は、大きなマイナスポイントとなります。
2. 申し込み履歴が多い
短期間に複数のクレジットカードを申し込むと、「お金に困っているのでは?」と判断され、審査が厳しくなることがあります。信用情報機関にはカード申し込みの履歴が6ヶ月間記録されるため、頻繁な申し込みは避けたほうが無難です。
3. 収入や雇用状況が安定していない
クレジットカードは後払いの仕組みなので、申込者に継続的な収入があるかどうかが重要な審査ポイントになります。
ただし正社員に限らず、アルバイトやパートでも安定した収入があれば審査に通る可能性があります。ただし、カード会社によって具体的な判断基準は異なります。
4. 他社の借り入れが多すぎる
すでに他社からの借り入れが多い場合、クレジットカードの審査で「返済能力が不足している」と判断されることがあります。特に、消費者金融などのカードローンを多く利用していると、審査に落ちる可能性が高まります。
クレジットカードの審査に落ちた場合、まずは信用情報を確認してみることが大切です。信用情報は、以下の3つの機関で開示請求することができます。
・シー・アイ・シー(CIC)
主にクレジットカード会社や信販会社、銀行、消費者金融、携帯電話会社などさまざまな業態が加盟。
・日本信用情報機構(JICC)
消費者金融を中心に、銀行やクレジット業者の信用情報を管理。個人だけでなく、法人の信用情報も取り扱う。
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
銀行や信用金庫、信用組合、農協などの取引履歴を管理。
これらの機関では、主にインターネットや郵送で信用情報を開示できます。信用情報を確認することで、過去の延滞履歴や申し込み履歴を把握し、次回の審査に向けた対策を立てることが可能になります。
クレジットカードの審査に落ちた場合、次回の申し込みを成功させるために以下の点に注意しましょう。
1. すぐに再申し込みをしない
短期間に複数回の申し込みをすると、信用情報に「申し込み履歴」が残り、審査に通りにくくなります。最低でも6ヶ月以上の間隔を空けてから、再申し込みするのが望ましいです。
2. 信用情報を改善する
過去に支払い遅延があった場合、一定期間はその情報が残ります。しかし、延滞を解消し、きちんと支払いを続けることで信用情報は回復していきます。今後の支払いを確実に行うことで、再審査の可能性を高められます。
3. 条件の緩やかなカードを選ぶ
一般的に、ゴールドカードやプラチナカードなどは審査が厳しく、年収や信用情報の条件も高くなります。審査基準が比較的やさしい「流通系カード」や「学生・主婦向けカード」などを選ぶことで、通過しやすくなることがあります。
クレジットカードの審査に落ちた場合、カード会社から具体的な理由を教えてもらうことはできません。しかし、信用情報の問題や収入の安定性、申し込み履歴など、審査に影響を与えるポイントを知ることで、原因を推測することは可能です。
もし審査に落ちてしまったら、信用情報を確認し、必要に応じて改善を図りながら、適切なタイミングで再申し込みを行いましょう。
また、自分に合ったカードを選ぶことも、審査通過の可能性を高めるポイントになります。焦らず準備を整え、再チャレンジを検討してみてください。
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株式会社日本信用情報機構(JICC) 開示を申し込む
一般社団法人全国銀行協会 全国銀行個人信用情報センター(KSC) 本人開示の手続き
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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