【漫画】百年戦争に舞う二つの運命！魔女の傭兵少女エマVS.ジャンヌ・ダルクの戦記譚に「続きが読みたい」と話題に

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、15世紀のイングランド(＆ブルゴーニュ公国)対フランスの百年戦争を舞台に、イングランド側の傭兵として雇われた女の子が活躍する物語が面白いと話題の「女の子が剣で矢はじいたり射弾観測したりするタクティカルなまんが」をピックアップ。

作者のすみれちゃんさんが2025年2月13日にX(旧Twitter)に投稿したところ、1400件を超える「いいね」を獲得し、「続きが読みたい」「面白い」「どうしてもみんなに読んでほしいから引用リツイート失礼します」という反響が寄せられた。本記事では、すみれちゃんさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。



■兵団長から評価される偵察の傭兵のエマ・ダルク

主人公のエマ・ダルクはイングランドの傭兵として雇われ、偵察の正確さから重宝される。偵察が正確なのは魔女使いとして鳥のような高さから観察する魔女シャイターンの目を共有できるからだった。エマの正確な偵察により、重要な戦いに勝利するイングランド軍。あまりの正確さに兵団長はスパイを疑い、従者に監視をつけさせる。兵団長はエマの目がまるで鳥の眼だと独り言を言う。

ある日、監視する従者は魔女とエマが話している場に遭遇する。悪魔使いと正体を見られたエマは監視者を殺害する。火あぶりも飢え死にもしたくない、力だけが守ってくれるというエマだが、その実、シャイターンのマリオネット(操り人形)として戦闘をすることが自己目的化されていた。フランス側にも魔女使いがいて、10年間鍛えられたその少女の名はジャンヌ・ダルクという。

フランス軍から船でイングランド側に強襲をかけられたことに、エマは知らず兵団長に殴られる。なぜ見つけられなかったかと問われ、兵団長は傭兵を重宝したのが過ちだったと捨て台詞を吐く。兵団長からフランス軍から挑戦状が届いている、と言われる。「百合の紋章」に気が付くエマ。「神の名のもとに立ち去れもしくは私が追い出すラ・ピュセル」「ラ・ピュセル」とは乙女の意味で、ジャンヌ・ダルクからの挑戦状だったのだ。最後についでとして、兵団長はエマにさりげなく従者が帰ってこないことを告げる。監視されていたことに合点がいくエマは知らないと答えて立ち去るのだが…。

15世紀のイングランド対フランスの戦いで、アジャンクールの戦いなどで優位を占めていたイングランドだが、ジャンヌ・ダルクの登場によって逆転される。その背景に、魔女と魔女使いがいた(実際、後にジャンヌ・ダルクは魔女狩りとして火刑に処される)ことを劇画にした壮大なバトルアクション漫画に、「単話完結作品として素晴らしく綺麗な作劇」「これは面白い」「好き！大好き！」など多数のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。

■「今回はじめて剣で戦う漫画がかけてたのしかったです」作者・すみれちゃんさんが語る創作の裏側とこだわり



――「女の子が剣で矢はじいたり射弾観測したりするタクティカルなまんが」のモチーフはどのようにして生まれたのでしょうか。

飛行機や人工衛星、はたまたドローンなどの兵器がもたらした新たな視点「上から見る。」という戦場におけるチート能力を属人化させたときどんなキャラクターになるかどんなお話になるか、考えたらなにかでてきそうでとりあえず描いてみた作品です。

――本作では、時代が15世紀のイングランド対フランスの100年戦争が背景にあります。表現上、工夫された点はどこでしょうか。

本当は当時の建物や陣営の様子など歴史考証をつめて描きたいと思っておりましたが、時間がなく挫折してしまいました…。質問に答えるとしたら、工夫しようとしたけど失敗した。と回答させてください。

――本作でシーン全体を描く上ですみれちゃんさんがこだわった点がございましたら、教えてください。

アクションです。漫画「ベルセルク」は私の好きな漫画の３つのうちのひとつなのですが、あのような飛びぬけてかっこいい戦いの演出を自分もやってみたいと常々おもっていましたので、今回はじめて剣で戦う漫画がかけてたのしかったです。今後もアクションが中心の漫画をかいてみたいです。

――本エピソードで、すみれちゃんさんお気に入りのセリフやシーンなどがございましたら教えてください。

セリフはシャイターンが「見んなヨエッチー！」っていっているところです。かわいいので。シーンはエマが敵を串刺しにするところがかっこよく描けたかなって思ってます。

――本作で読者に注目してほしい点などがありましたら、お聞かせください。

アクションをがんばりましたので、そのあたりを楽しんでいただけると幸いです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へメッセージをお願いします。

このお話、実はまだ続きがおもいついておらず…今回ツイッターで大勢のかたに見てもらえてうれしかったので続きができた際はまたよんでいただけるとありがたいです。また今回のお話を一つのテーマにして商業作品という形にするのもいいかなーって考えています。どちらにせよまた皆様が楽しんでもらえるようなお話を作れるよう今後も精進します。



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