旧校舎の備品回収に向かった生徒たち…2年放置された部室で見つかった恐怖映像に「怪異が怖すぎる」の声【ホラー漫画】

人が変わったかのような佇まいの主人公「伊坂優」/(C)ふえふき/COMISMA INC.

旧校舎の備品回収に向かった生徒たち…2年放置された部室で見つかった恐怖映像に「怪異が怖すぎる」の声【ホラー漫画】

3月12日(水) 23:20

人が変わったかのような佇まいの主人公「伊坂優」
【ホラー漫画】「映像に出てくる怪異が最恐」旧校舎に向かった生徒2人が迎えた展開に恐怖の声続出

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はGANMA!で『ツギハギだらけの最強勇者』を連載中の漫画家・ふえふきさんに注目し、以前X(旧Twitter)に投稿された『77億の災厄』をご紹介しよう。

同作は主人公たちが取り壊し予定の旧校舎に足を踏み入れたことで、怪異に遭遇してしまうという物語。以前ふえふきさんのXに第1話がポストされると、1.3万もの「いいね」を獲得している。そこで作者のふえふきさんに、同作を手がけたきっかけについて話を伺った。

■終盤に現れる怪異に「怖すぎる」の声
『77億の災厄』第1話(6/48)

欠席しているうちに生徒会に選ばれた「伊坂優」と、同級生で同じく生徒会の友達「瑞野烈」は、さっそく招集がかかったため、生徒会執行部に向かう。待っていたのは生徒会長の女生徒「坂東」で、彼女から取り壊しが決まった旧校舎の2年も放置された部屋の備品回収を命じられる。

2人は旧校舎に立ち入ったものの、ほの暗い廊下に現れる黒猫やトカゲに怯える瑞野。一方、伊坂は至って冷静だったが、急に背後から「ミ…ぃ ミずノ」「おぼエた」と、この世の者とは思えない謎の声が聞こえてきて…。

伊坂と瑞野が怪異に巻き込まれていく展開に、読者からは「怖いのに先が気になって仕方なくなった」「途中のバケモノが怖すぎる…」などの声が寄せられている。

■“友達の他界”によって生まれた負の願いが作品に込められている?
『77億の災厄』第1話(15/48)


――『77億の災厄』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

日常が憎くて自分が平気で生きていることが憎くて仕方ない時期は、きっと誰にでもあると思います。『77億の災厄』は私の負の願いを込めた八つ当たりの漫画です。

友達が亡くなることは、現代社会じゃ珍しいことではないと思います。私には同い歳の友達がいました。誠実で正直者だけど歯に衣着せない、そんな友達のことが大好きで尊敬していました。私などより、よほど幸せになるべきで長生きすべき人物でした。

なんで私が生きてて友達は死ななきゃいけないのか、そう思った時すれ違う人全員が理不尽に憎くて仕方ありませんでした。でも、いろんな人が同じような思いをして生きてるんだろうなとも。だから全部を台無しにしてくれる存在を『77億の災厄』の世界で暴れさせました。イサカはその友達がモデルです。

――Xに投稿された第1話を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。

善も悪も権力もなにも関係無しに地球ごと全員理不尽にみんな消えればいいのにという当時の願いを元にしているので、この作品内ではキャラに情はかけないようにしています。

――第1話の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。

サムネイルになっている形式上の謝罪をする女子生徒に対して「白白しく謝らなくていいよ」というシーンです。本当に悪いと思っているなら謝罪ではなく状況を改善するためにクラスに呼びかけたり、イサカの代わりに生徒会に入るはずです。謝るだけで、その後の対応をしない人は偽善者より、よほどタチが悪いと思っています。

休んでる間に生徒会に入れられた経験、私の他にもいるんじゃないでしょうか?会議でもなんでも、決める時と場所に参加しないと拒否権すらもらえないというのは当たり前だけどいい教訓になりました。

――個人的にスリを襲った怪異が非常におどろおどろしく登場シーンを見て戦慄が走りましたが、あの怪異はビジュアルなど含めてどのような経緯で誕生したのでしょうか?

あの怪異は神社を守る狛犬をイメージして描きました。また、個人的に獅子舞にすごく怖いイメージがあるので、笑いながら不敬の輩を噛み砕くような怪異になりました。

――読者へメッセージをお願いします。

いつも読んでいただきありがとうございます!『77億の災厄』の頃から私の作品を読んでいるというお声もいただけてとても嬉しいです。『77億の災厄』では理不尽で善悪も貧富も関係なく襲いくる災厄を描き、飲み込ませました(その後のことは次回作『ツギハギだらけの最強勇者』にて少し触れています)。

描き終わって私の中で少し考えが変わり生まれたのが『ツギハギだらけの最強勇者』です。今作『ツギハギだらけの最強勇者』で私は、敵である「ディアナ」に感情移入しています。「もし大切な人が生き返るなら、何人まで殺せるか。他人なら?悪人なら?友達なら?恋人なら?肉親なら?自分はどの範囲まで手を汚せるか」と、そう考えたことのある人は私以外にもいると確信しています。そして、諦めるはずです。

ディアナはそれを諦めないように、無理矢理選択できるように自分の精神を壊してしまった人です。私はこれからも漫画を描いていきたいです。世の中は全然勧善懲悪じゃないし、善人だろうと関係なく不幸になるし悪人が自分の罪を自覚もせず生きていたりします。

それでも、物語の中でくらい行いの先には何か報いがあると信じていたいです。『ツギハギだらけの最強勇者』ももうすぐ完結です。よろしければ、ぜひご一読いただけると嬉しいです!



【関連記事】
【ホラー漫画】備品回収で終わるかと思いきや…旧校舎に踏み入れた生徒たちが迎えた恐怖体験に「怪異が怖すぎる」の声
『終末のワルキューレ』のスピンオフ作品…殺人鬼のジャック・ザ・リッパーに焦点を当てた物語に「かっこよすぎる」「本編に劣らず面白い」の声【作者インタビュー】
目標は空腹の解消…幼女の見た目をした怪獣を救う“凄腕の内閣総理大臣”に「かっこよすぎる」「感動もの」と好評の声【作者インタビュー】
「読後が不思議な感覚」アラフォー女子が夜中に見た夢を思い出す物語に好評の声【作者インタビュー】
分娩室で「おしり」と何度も大絶叫…出産レポなのに「お腹痛い」「涙出た」と笑いが止まらない読者続出【作者インタビュー】
夫を亡くして2年も家に引きこもり続けたアラフィフ妻…人生再生のために通信制高校へ入学する様子に「勇気をもらえた」と好評の声【作者インタビュー】
WEBザテレビジョン

エンタメ 新着ニュース

エンタメ アクセスランキング

急上昇ランキング

注目トピックス

Ameba News

注目の芸能人ブログ