オリジナルミュージカル『なにわシーサー's』製作発表会見より、川平慈英(左)と伊原剛志(右)
3月13日(木) 3:30
俳優の川平慈英と伊原剛志が、漫才コンビ「なにわシーサー's」を結成。現在、全国各地での営業行脚で、漫才の腕を磨いているふたりが、2025年7月に東京・恵比寿エコー劇場でオリジナルミュージカル『なにわシーサー's』を開催する。芸人の殿堂「東洋館」(台東区浅草)で行われた製作発表会見にふたり揃って出席し、意気込みを語った。
俳優として、40年来の親交がある川平と伊原は、コンビ時にはそれぞれ「ジェイ」「つよっさん」の愛称で活動。昨年12月のコンビ結成以来、各地のステージにあがり、NHKの情報番組「あさイチ」にも出演するなど、活躍の場を広げている。「ふたり合わせて、123歳。新人漫才師なのに」(伊原)、「新人初老漫才コンビ(笑)。僕らもう60歳、超えていますからね」(川平)。コンビとしての目標を問われると、伊原は「冠番組を持ちたい」と答え、川平は「ゆくゆくはM-1グランプリも狙いたい」と大きな夢を掲げていた。
現時点で、ふたりが披露する漫才は、客層や時間帯など、シチュエーションの違いでウケ方にも大きな波があるそうで、伊原は「全くウケなかった日もあって、その日は落ち込んで、ふたりでビールとギョーザで1万円使いました」と反省しきり。川平は「いや、1万2000円!」とツッコミを入れ、「一番前で見てくれるおばちゃんが『楽天カードマンやっ!』って。笑ってもらえると、役者では味わえない感動がある」と、漫才師としての醍醐味を語っていた。
7月に開催されるオリジナルミュージカルについて、伊原は「漫才やって、歌って踊って、お芝居もあるんです」とテンコ盛りの内容を示唆。「振付の先生に、どんな準備をしたらいいか聞いたら『とりあえず、ストレッチだけは、やっておいてくれ』と言われている」と明かすと、川平は「インド映画『RRR』のナートゥ・ナートゥばりのダンスをやろうかなと思っている」とハードルの高い提案も。伊原は「体がバラバラになる(笑)」と戦々恐々だった。
会見の締めくくりに、川平は「人生後半ですけど、まだまだ楽しみたい。年配の皆さんに元気を与えて、パワーを注入したい。チャレンジして、いいんです!」と闘志メラメラ。伊原も「ふたりで企画して、プロデュースもしているので、できるなら、毎年開催して、長く続けていきたい。僕自身の代表作にもしたいと思っております」とアピールしていた。本公演では、女優の小南満佑子が、川平&伊原に関わる複数の女性をひとりで演じ分けることになっている。
取材・文・撮影:内田涼
<公演情報>
オリジナルミュージカル『なにわシーサー's』
企画:川平慈英伊原剛志
脚本:畑中翔太
漫才指導:博多ヒト志
演出:小山ゆうな
主催:なにわシーサーズ製作委員会
出演:なにわシーサー’s、小南満佑子
配役:
沖縄琉球のジェイ:川平慈英大阪なにわの剛志:伊原剛志
美咲漫談師の女:小南満佑子
日程:2025年7月17日(木)~27日(日)
会場:東京・恵比寿エコー劇場
※2026年1月地方公演予定
公式YouTubeチャンネル
youtube.com/@naniwashisas