岩井千怜「アイアン型UTの方が打ちやすい」ヨネックスの“変幻自在”13本で連覇【勝者のギア】

開幕戦連覇を果たした岩井千怜の14本は?(撮影:米山聡明、ALBA)

岩井千怜「アイアン型UTの方が打ちやすい」ヨネックスの“変幻自在”13本で連覇【勝者のギア】

3月10日(月) 5:00

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<ダイキンオーキッドレディス最終日◇9日◇琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県)◇6610ヤード・パー72>

岩井千怜が開幕戦で連覇を達成し、ツアー通算8勝目を挙げた。後半の9ホールは10番から1ホール置きにバーディを奪い、2位に4打差をつける貫禄のゴルフだった。昨年からセッティング自体に大きな変更はないが、ヨネックス製の中で“変幻自在”のクラブ選択でつかんだ優勝と言えそうだ。



【写真】全部見せ!岩井千怜の愛用セッティングを分析!


岩井は普段から5Wと、UT代わりに使用する飛び系の5、6Iをコースや天候などによって使い分けているが、ダイキンでも最終日に、そこまで使用していた5Wを抜き、飛び系の2本を並べ逆転連覇を成し遂げた。その意図について、優勝会見で以下のように明かす。

「きのう(3日目)もハイブリッド(飛び系)の5番を2回使いたい場面があったんですが、入れていなかった。その前も使いたい場面があったけど、抜いていた。そこで(キャディの)マークと話をして、最終日は5Wを抜いてストロング5(飛び系の5I)を入れようと話をしました。そのチョイスが合ったという感じです」

飛距離でいうと、飛び系の5Iが「190~195ヤード」。5Wが「210ヤードくらい」。3日目に5Iを2回使用したかったという場所は「3番と18番」で、理由については「距離的な面と、3番はアゲインストの風もあったので」と話す。初日が荒天だったのに対し、決勝ラウンドは比較的穏やかな天候になるなど、風によっても大きく印象が変わるコースを、クラブ選択によって攻略した。

ちなみにプロ入り後、一貫してUT代わりにアイアン型のヘッドを使用しているが、これについて本人は「(ウッド型のUTは)難しいです。アイアン型の方が打ちやすい」と話していた。

また一番気に入っているクラブについて聞かれると「ドライバー」と答える。その理由について真っ先に挙がったのが、「ピンクだからです(笑)」。この『カラーが好き』というのは、水色のヘッドを使う姉の明愛とも共通する部分。「海外のギャラリーの方が、『ナイスカラー』と言っているのは聞こえますね」と言って、ニッコリ笑う。もちろん、性能面にも満足しているようで、「去年替えたんですけど、その前の年に比べて曲がり幅が減りました。ミスヒットしても範囲内のところに飛んでくれる印象があります」と、コントロール性にほれ込んでいる。

ダイキンで最も活躍したクラブについては、「ん…難しいですね」と少し悩んだのちにパターをチョイス。「バーディチャンスについても、(それを決めるのが)難しいグリーン。(傾斜にピンが切られていることも多く)ちょっとオーバーしたら『サーッ』と行ってしまったり、横につけたのを狙いにいくとボギーになる結果も見えていた。そこを落ち着いて『2パットで良いんだ』というマインドで打てたからボギーにもならずに、いいスコアにつながったのかな」。

4日間の平均パット数は『28.75』。強い雨が降ろうが、湿気が高かろうが“硬く・速く”仕上がっていったグリーンを攻略するために不可欠な1本だった。

【岩井千怜の優勝セッティング】
1W:ヨネックス EZONE GT タイプS(9°レクシスカイザL 5S 45.5㌅)
3W:ヨネックス EZONE GT(14.5°レクシスカイザL 5S)
5,6I:ヨネックス EZONE GT(21,23°レクシスカイザ i 8S)
5I~PW:ヨネックス EZONE CB511フォージド(レクシスカイザ i 8S)
50,54,58°:ヨネックス EZONE W 501(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ WHITE HOT ブラックシリーズ #5 CS
BALL:スリクソン Z-STAR XV


<ゴルフ情報ALBA Net>
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