【写真】今話で解術を試みた、派手髪目立つ一志
TVアニメ「わたしの幸せな結婚」(毎週月曜夜10:30-11:00ほか、TOKYO MXほかで放送/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第二十二話が3月3日に放送された。ついに計画の最終段階に打って出た甘水。美世の悲痛な叫びが響く衝撃の展開に、視聴者から「あまりにも辛すぎる」という声が上がった。(以下、ネタバレを含みます)
■「わたしの幸せな結婚」とは
原作は、2019年より「富士見L文庫」(KADOKAWA)にて刊行されている顎木あくみ著、月岡月穂イラストによる同名小説。シリーズ累計900万部(2023年9月時点/コミック・電子を含む)を突破する人気作で、TVアニメ第一期は2023年7月から9月にかけて放送され、色彩豊かな美しい映像とドラマチックな音楽、実力派声優陣の真に迫る演技が熱狂を呼んだ。
舞台となるのは、日本古来の美意識と西洋文明の流行が織りなすロマンの香り高い明治大正を思わせる架空の時代。継母たちから虐げられて育った少女・斎森美世(CV:上田麗奈)が、孤高のエリート軍人・久堂清霞(CV:石川界人)と出会い、ぎこちないながらも、互いを信じ、慈しみ合いながら、生きることのよろこびを知っていくという、政略結婚から始まる和風シンデレラ・ストーリーが紡がれる。
■ついに明らかになった甘水の目的
第二十一話では、異能心教の教祖・甘水(CV:内田夕夜)の計略が最終段階を迎える。
突如、帝都の街中に現れた鬼。五道(CV:下野紘)が同僚たちと対応に当たるが、なぜか異能が効かない。民間人の野次も飛び、五道は仕方なく上着を脱ぎ捨て、力技に出ることに。念力による物理攻撃で見事鬼を撃退すると、視聴者が「そんな技も使えたのねw」「五道かっこいい!」「久々の大活躍あざます」と湧き上がった。
その後、倒した後も人間の姿に戻らない鬼を医師の雲庵(CV:阪口周平)に診せる。すると鬼の胸の辺りで光る球体を取り出す雲庵。異能を効きづらくしていたのは、その中で複雑に編み込まれた結界だった。辰石家当主・一志(CV:深町寿成)が解術を試みたところ、出てきたのは異形の爪。甘水は異形の一部を実体化させることで、それを扱うものに鬼を憑依させることを可能にしていたのだ。清霞は今後また鬼が現れた時、その場で解術が出来るように一志に協力を求める。
一方その頃、異能心教の信徒・宝上(CV:宮本誉之)が軍本部を襲撃。陸軍大臣が殺されてしまう。「少々やりすぎではないかね」と甘水と近づくのは、文部大臣(CV:佐々健太)。異能心教に協力していた内通者は文部大臣だった。
そんな中、美世は再び夢の中で若き日の甘水と母・澄美(CV:日高のりこ)の姿を見る。それは、美世が生まれたばかりの頃。甘水は、薄刃を存続するために斎森へ嫁いだ澄美を助け出すため、異能を使って斎森家の屋敷に忍び込んだ。だが、美世が生まれ、心が幸せで満たされていた澄美は「この子の他には何もいらない」「今までありがとう」と甘水の助けを拒む。そこには、これからは甘水に自分の人生を歩んでほしいという澄美の愛情があった。
そんな2人の過去を夢で見ていたはずの美世に、突如甘水が声をかける。美世は夢を見ていたのではなく、夢見の力で甘水の夢に入り込んでいたのだ。困惑する美世に甘水は自身の計画を明かす。甘水の目的は、薄刃家が支配する世界を築くこと。そして、愛する澄美の忘れ形見であり、夢見の巫女である美世をその新たな世界の女王として迎え入れようとしていたのだ。そして、自分に美世を従わせるため、甘水は「久堂清霞を手にかける」と宣言する。
■あまりにも悲しい清霞「愛してる」
夢から目が覚めた美世が窓を開けると、外は雪。「雪に乱れる夢見草が、夜の帳をおろす」という堯人(CV:石田彰)の言葉を思い出し、嫌な予感がした美世は急いで清霞を探す。しかし、辺りには誰も見当たらない。ようやく葉月(CV:日笠陽子)とゆり江(CV:桑島法子)を見つけた美世は夢のことを伝えようとするが、そこに文部大臣の秘書官(CV:土井正昭)が現れる。
葉月は咄嗟に自分が足止めになることを決意。ゆり江に誰かに助けを求めるように指示し、美世には清霞の元へ向かわせる。だが、秘書官は葉月の首を絞め、気絶させた後、美世に追いつくと異形の爪を自身に取り込んで鬼化するのだった。鬼は美世を鷲掴みにし、その体を締め上げる。意識が朦朧とする中、美世の頭に流れ込んでくるのは「叫んでごらん、助けて欲しいと」という甘水の声。甘水は清霞が美世の危機に駆けつけたところで手にかけるつもりなのだ。そのために美世を命の危険に晒すなんて、どうかしている。
そんな甘水の策略に必死で争う美世。意識が遠のく中、清霞が駆けつけ、「よく頑張ったな」と美世を優しく抱きしめる。そして一志と協力し、異形を撃退。すぐに美世は甘水の狙いを伝えようとするが、時は既に遅かった。美世の目の前で2発の銃弾が清霞の体を貫く。
銃を撃ったのはなんと、新(CV:木村良平)。以前から不穏な動きを見せており、「もしや新が裏切るのでは」という視聴者の不安が的中した形となった。動揺を隠せない美世に新は帝の身柄が軍によって保護されたこと、その帝から早急に清霞を拘束するようにとの命令が下ったことを告げる。「どうして」という美世の問いかけに、「全て薄刃と君のためですよ」と冷たい瞳で答える新。そのまま、清霞は帝に危害を加えようとする大罪人として身柄を拘束されることに。
銃弾を受けたことによる傷で意識が朦朧としながらも、後悔がないように「愛してる」という言葉を伝えた清霞。美世の悲痛な叫びが響き渡る。新の裏切り、そして清霞が甘水によって大罪人に仕立て上げられるという衝撃の幕引きに、視聴者からは「あまりにも辛すぎる」「こんな悲しい"愛してる"があっただろうか…」「怪しかったとはいえまさか新が裏切るとは」「美世を悲しませる事を新はしないと信じたい」という声が上がった。
※日高のり子の高は、正しくは「はしごだか」
◆文/苫とり子
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